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山形県 山形市

地域おこし協力隊 伊藤(いとう)なつみさん

◆憧れのこの地で 文化財の魅力を発信したい

山形市の文化財を保存活用するために、地域おこし協力隊に就任した伊藤なつみさんに、応募したきっかけや活動内容についてお話を伺いました。

出身は千葉県で、幼い頃は美術館や博物館が好きな祖父にさまざまな展覧会に連れて行ってもらいました。幼い頃から文化芸術に触れてきたことで次第に文化施設の展示に関わる仕事に就きたいと思うようになり、東京の美術大学に進学し学芸員の資格を取得しました。
山形市を選んだのは、もともと山形県に憧れていたからです。高校時代、山形新幹線のデザインに惚れ込み、そこから山形県に興味を持つようになりました。山形県の郷土文化を調べたり、山形県産の日本酒を取り寄せたりするうちに、いつか行ってみたいという気持ちが強くなりました。文化施設の展示に携わる仕事を探していた際、「郷土館の企画展示」というまさに私がやりたいと思っていた仕事で、かつ憧れを抱いていた山形県の県庁所在地での地域おこし協力隊の募集を見つけました。こんなに私の希望に合った募集にはもう出会えないのでは、と感じ応募しました。
山形市に住んでみて、コンサートやおいしい食べ物・お酒のイベントなど多種多様なイベントの多さに驚きました。中心市街地には、山形城や最上義光歴史館、そして郷土館など歴史と文化が感じられる施設が集まっていて、外出するのが楽しいです。今振り返ると、関東に住んでいた頃よりも外出する機会が増えた気がします。
現在担当している業務は、郷土館の企画展示・広報などです。郷土館には、収蔵室で保管されて長い間展示の機会がなかった収蔵品もあり、その中からどんな展示ができるかとあれこれ試行し、最終的に展示を見てくれる人がいることで、成果が見えることにやりがいを感じます。現在開催している秋季企画展では、山形五堰(せき)について分かりやすく解説した3カ国語パネルを作成し、海外の人にも理解してもらえる展示を目指しました。今後は、この憧れの地で文化と歴史を勉強しながら、より多くの人に郷土館や山形市の文化財の魅力を伝えていきたいです。

郷土館秋季企画展山形五堰は(せき)、11月10日まで開催中です。ぜひお越しください。
詳しくは、郷土館のSNSへ。
・Instagram
・Facebook
(本誌7ページにQRコードを掲載しています)

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