たくさんある山形市の企業の魅力を、そこで働く若手社員が生き生きと活躍する様子を通じて、広くご紹介します。
▼スズキハイテック株式会社
グルン・ランジータさん
タマン・レビタさん
スズキハイテック株式会社は、大正3年創業のメッキによる表面処理を行っている会社です。多様性を経営戦略にし、外国籍の方の雇用に力を入れています。令和2年度には、多様な人材の能力を生かし、価値創造につなげている企業を表彰する、経産省の「新・ダイバーシティ経営企業100選」を受賞しました。
社員数:190人
外国籍社員割合:48%(5カ国)
女性社員割合:31%
女性管理職割合:37%
障がい者社員割合:3%
令和6年10月18日時点
ダイバーシティ経営に取り組んだ結果、文化の違いから新しいアイデアが生まれ、それが新しい技術開発につながり、令和5年度の売り上げが令和元年度の約4倍になったスズキハイテック株式会社。日本人の社員が外国籍の社員に分かりやすい説明をし、相手の話に耳を傾け、コミュニケーションが円滑になるなどの成果も表れています。
今回は、品質管理部でチームリーダーとして働く入社2年目のグルン・ランジータさん、タマン・レビタさん(共にネパール出身)にお話を伺いました。
―入社のきっかけは
タマン:私たちは、来日して6年になります。専門学校の先生に弊社を就職先として勧められ、同じ専門学校の卒業生や母国の先輩が多く働いていること、何より採用基準が日本語能力の高さではなく、働くモチベーションを重視していることが入社の決め手になりました。
―実際に入社して働きやすいと思うところは
グルン:社員全員が仕事に対してチャレンジングでポジティブなところです。さまざまな国籍の方が働いていますが、国や文化の違いによる不便さを感じることはありません。鈴木社長が私たち一人一人に声を掛けてくださるので、困ったときにすぐ相談でき安心して働けます。
―この会社で働いて良かったと感じるところは
タマン:母国の文化を尊重してくれるところです。10月に母国のお祭りがあるのですが、ネパール出身のみんなとお祈りやパーティーを開くことができるよう製造ラインを止めていただきました。他にも、ネパールでは結婚すると式の準備に1カ月程かかりますが、結婚休暇を1カ月取得して母国で大切な時間を過ごすこともできます。
また、来日した家族を弊社が雇用するなど、家族を含めた生活のサポートをしてくれます。社員の家族も会社の一員としてサポートしてくれることも嬉しかったです。
―仕事のやりがいを感じているところは
グルン:日本語の専門用語を使った報告書も作成しています。少しずつ用語を理解し、業務を円滑に完了できたときにやりがいを感じ、仕事に対するモチベーションが上がります。
―今後の目標は
タマン:より難しい仕事を任せてもらえるように日本語能力試験にチャレンジしたいです。スキルアップを重ねて課長などの大きな仕事を任せてもらえる人材になりたいです。
問合せ:男女共同参画センター
【電話】645-8077
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