山形市は、2023年度に慶應義塾大学SFC研究所および東日本旅客鉄道株式会社と「日本一の観光案内所」の実現に向けた研究開発に係る覚書を締結し、「日本一の観光案内所」の在り方に関する調査研究を重ねています。この度山形市では2024年11月に「日本一の観光案内所」の整備の指針となる基本構想を策定しましたのでお知らせします。
▼今、山形市が検討している 日本一の観光案内所って何のこと?
「重点日本一の8項目で「日本一」を目指すんだ」
「地域経済の活性化につながるのか」
「もっと山形の旅が楽しくなるそんな場所を目指すのね」
「観光案内所そのものが目的地になるんだね」
Q1 なぜ観光案内所?
A 山形市にたくさんある魅力を余すことなく来訪者の皆さんにお伝えするために、観光案内所を整備します。観光案内所そのものが訪れる目的となり、地域住民と訪れる人たちが一緒に観光の楽しさや価値を感じられる「共創型交流拠点」となることを目指しています。
Q2 何の日本一?
A 山形市が目指す「日本一の観光案内所」とは、建物の立派さや豪華さ、最先端の設備などで「日本一」になる観光案内所ではありません。大切なのは「来訪者に山形の旅を最高に楽しんでいただく」ということです。その目的のためにおもてなしの心をもって、3ページに掲げる重点日本一の8項目で「日本一」を目指し、発展し続ける観光案内所にしていきたいと考えています。
Q3 地域にとっての価値は?
A 山形市の地域経済を活性化させるためには、観光客の誘客が重要です。観光地としての魅力をアップさせ、多くの人々に訪れてもらうことで、地域の消費拡大と経済循環につながります。そのために「日本一の観光案内所」が来訪者に山形市の魅力をしっかり伝えていくことで、交流人口の拡大につなげていきます。また、観光案内所自体が情報発信拠点となることで、市民の皆さんが山形市の魅力を再発見できたり、地域の誇りを感じられる拠点にしていきたいと考えています。
◇市長の想(おも)い
山形市の経済を考えたときに、観光はまだまだ伸びしろがある領域です。山形市の観光は蔵王・山寺が有名ですが、中心市街地をはじめ山形市には観光資源がたくさんあります。その中でも、特に「ひと」や「暮らし」自体が山形の核になる観光資源だと思っています。例えば、友人が山形を訪れることを想像してください。私たちは当然、友人に山形を楽しんでほしいと思います。友人であればどのようなことに興味があるか知っているでしょうから、歴史が好きな人であれば、霞城公園や文翔館、長谷堂城跡などを案内するでしょうし、美食家であれば、山形の食材を使ったおいしい料理を提供するお店に連れて行くのではないでしょうか。これが「最高のおもてなし」で、山形市には訪れた人を満足させるものが山ほどあります。訪れる人の興味・関心や好みを理解した上で案内する「最高のおもてなし」をするかしないかで大きな差が出ます。日本一の観光案内所は、この「最高のおもてなし」になるべく近づこうというもので、その度合いで日本一を目指すということです。今後、デジタルの力を活用し、さまざまな関係機関・団体と連携しながらこれを実現し、山形市を観光都市にしていきます。
観光に力を入れていくことは中心市街地の活性化にもつながります。例えば、観光客が増えればランチの需要が増え、夜しか営業をしていないお店が昼も営業するようになり、中心市街地の価値が上がっていきます。
また、これまで山形市が整備してきたやまがたクリエイティブシティセンターQ1や道の駅やまがた蔵王などの施設と同様に、整備して終わりではなく、それ自体がニーズに合わせて変化し、進化していく施設を目指していきたいと考えています。
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