◆市民会館の利用者に聞きました
▽市民会館のサポートがあるからこそ挑戦できる
市民合同音楽祭実行委員長 鈴木義孝さん
私が実行委員長を務める市民合同音楽祭は、市民会館の方が一緒に運営してくれるからこそ、たくさんの文化団体の協力を得て、それぞれが持つ力を掛け合わせた1つの大きな舞台を作り出すことができています。市民の力でオーケストラと合唱がコラボレーションした舞台を作れるまちは、全国的に見てもほかにありません。
市民合同音楽祭は、参加者にとって仲間づくりの場になるだけでなく、刺激を受け日々の活動に対する気づきを得る場にもなっています。こうして互いに切磋琢磨(せっさたくま)できることで、山形市に文化芸術活動が根付き、発展しているのだと思います。
▽演劇って楽しい
山形中央高校演劇部 田中姫花さん 大沼環愛さん
私たちは本年度、東北地区高等学校演劇発表会で優秀賞をいただきました。地区大会予選の会場は山形市民会館でした。
小学生のころ、演劇鑑賞教室が毎回楽しみでワクワクしながら鑑賞していた私が、高校で演劇部に入り、キャストとして初めて舞台に立って演劇の楽しさを感じた場所も市民会館でした。(田中さん)
私は児童劇団に入って演劇の楽しさを知り、卒団後も演劇を続けられるようにと、市民会館の方から地域の劇団を紹介してもらえたおかげで演劇を続けられています。演劇は、自分たちで自由に世界観を創り上げることができるので、行きたいところに行ける面白さが魅力です。(大沼さん)
▽身近に市民会館があってよかった
ダンススタジオブリリアン 代表 笹原竜馬さん
私たちは普段、西田にあるダンススクールで活動を行い、年に一度、集大成として大ホールで発表会を開催しています。発表会を開催するために必要な準備を、市民会館の方に親身に相談に乗っていただいています。おかげさまで昨年の発表会はついに会場が満員に。活動を発表できる舞台があり、自分のやりたいことの実現に向けてサポートしてくれるスタッフがいる、みんなに親しまれてる市民会館だからこそたくさんの方に足を運んでもらい楽しんでいただけるのだと思います。
◆創造性やにぎわいを育む新市民会館
新市民会館のコンセプトは「BIG-TREE」。多様な関わりしろを生み出す1本の大樹をイメージし、幹となるホール、枝となるさまざまなプログラム、葉となる市民の文化芸術活動など、多岐にわたる活動の生態系が生まれ、市民の創造性やにぎわいを育む場になるようにとの思いが込められています。
新市民会館は、ホールでのイベントが行われていない時でも、誰もが気軽に立ち寄れるような工夫も盛り込む予定です。新市民会館で多岐にわたる文化芸術活動を通して自分と違うものの見方に接し、主体的に考える力も育む施設にしていきたいと考えています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>