県では、令和6年7月25日からの大雨による災害への対応として、社会基盤の復旧や、被災した方々の生活再建を支援します。また、物価高騰の影響を受ける生活者・事業者への支援や、高温下におけるさくらんぼの安定生産に向けた緊急支援などを行うため、過去最大の規模となる補正予算を編成しました。その代表的な取組みをご紹介します。
◆1.令和6年7月25日からの大雨による災害への対応
(1)災害復旧
・被害を受けた土木関係施設、農林水産関係施設等の復旧工事のほか、社会福祉施設の復旧支援を行います。
(2)被災者の生活再建支援
・戸沢村および鮭川村で応急仮設住宅を建設するとともに、酒田市および戸沢村で賃貸型の応急住宅を提供します。
・住宅被害を受け、かつ政府の「被災者生活再建支援制度」の対象とならない世帯に対して、これと同等の支援が受けられるよう、市町村と連携して支援します。
・住宅被害を受けた世帯が生活家電を購入する費用を市町村と連携して支援します。
(3)被災した中小企業等への支援
・被害を受けた中小企業・小規模事業者が行う施設・設備等の復旧など事業再建の取組みを支援します。
(4)被災した農林漁業者への支援
・病害虫の防除や施肥、農業用水確保のためのポンプ設置、畜産施設や内水面養殖漁業施設の復旧等を市町村と連携して支援します。
(5)その他
・集客に影響を受けた宿泊施設を支援するため、最上・庄内地域を対象に、宿泊費の割引を行うキャンペーンを展開します。
◆2.物価高騰の影響を受ける生活者・事業者への支援
(1)生活者への支援
・市町村と連携して行う低所得世帯への冬季の灯油購入費等の助成に、臨時的な上乗せを行います。
・子ども食堂やフードバンク活動を行う団体に対して、運営費や活動費を支援するほか、県立学校において、これまでどおりの栄養バランスや量・質を保った学校給食が実施できるよう、食材費を支援します。
(2)事業者への支援
・学校施設、医療機関、社会福祉施設、農業者、漁業者等に対して、物価高騰によるかかり増し経費の一部を支援します。
◆3.諸課題への対応
・令和6年産のさくらんぼの収穫量が高温の影響で平年を大きく下回ったことを踏まえ、高温対策に必要な資材や設備の導入支援、高温対策マニュアルの作成等を行います。
・東北公益文科大学の公立化および機能強化に関する基本合意に基づき準備を進めるとともに、入学者確保に向けたPRに取り組みます。
◆4.社会資本整備の着実な推進
・国庫補助の内示を受けて、道路の長寿命化対策、歩道整備、河川整備、農業用施設整備等の公共事業を追加して実施します。
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