写真キャプション:写真のさくらホーム天童(さくら福祉会)は、働きやすい職場づくりに取り組み、県の「ダイヤモンドスマイル企業」にも認定されています。
高齢者一人ひとりがいきいきと安心して暮らせる山形県を目指し、県では介護サービスを支える人材の確保に取り組んでいます。
■介護現場の現状と課題
私たちが、慣れ親しんだ地域で安心して暮らし続けるためには、質の高い介護サービスは欠かせません。
全国的に少子高齢化が進む中、本県でも高齢化率が上昇しています。本県の総人口に占める高齢者の割合は、2040年には約41パーセントに達すると推計され、今後も介護サービスの需要は高まる見込みです。
一方で、介護サービスを支える介護職員の有効求人倍率は、全職種の平均を大きく上回り、求人数に対して求職者数が少ない、人手不足の状況です。
これまでと同様の質の高い介護サービスを持続していくためには、介護を担う多様な人材の育成や確保が必要です。
▽山形県の高齢化率の推移
2010年(平成22年)
高齢者数(65歳以上):321,722万人
高齢化率:27.6パーセント
2020年(令和2年)
高齢者数(65歳以上):359,554万人
高齢化率:33.7パーセント
2030年(令和12年)
高齢者数(65歳以上):355,036万人
高齢化率:37.6パーセント
2040年(令和22年)
高齢者数(65歳以上):338,554万人
高齢化率:40.9パーセント
▽山形県内の有効求人倍率(令和6年9月)
全職種平均 1.34倍
介護関連 2.98倍
■働きやすい環境づくり
県では、介護職員の育成や確保、定着、離職防止に向けて、「山形県介護職員サポートプログラム」を策定し、5つの柱を定め、関係機関と連携して総合的に支援を行っています。
今回は、その中から今年度特に力を入れている取組みを紹介します。
▽山形県介護職員サポートプログラム
(1)理解促進(出前講座、情報発信など)
(2)育成・確保(修学資金貸付、外国人材受入支援など)
(3)定着・離職防止(相談窓口の設置など)
(4)介護技術・知識向上(研修会の開催など)
(5)雇用環境の改善(デジタル技術の活用など)
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介護職員が働きやすい環境づくり
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