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町長コラム「誠・心・誠・意」

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山形県三川町

■食生活の変化
3月26日(日)、三川町食生活改善推進協議会発会50周年記念式典に出席しました。半世紀にわたり、食生活の改善を通して町民の健康づくりの推進に取り組んできた同協議会の活動に、改めて感謝いたします。
さて、50年という年月の中で、私たちの食生活は、大きく変化してきました。式典で講演された東北公益文科大学の渡辺准教授によれば、この10年間だけでも、コロナ禍の影響もあり、大学生や子どもたちが独りで食事をする「孤食」の割合が高まっています。また、誰かと共に食事をする「共食」が多いほど、自立性と知的好奇心が高い傾向があり、共に食べる「食べ友」のつながりを増やすことを推奨しています。
食生活は、平均寿命にも大きく関係しており、明治時代に40歳台だった日本人の平均寿命が飛躍的に延びたのは、食生活が変化し、肉、牛乳・乳製品、卵などの動物性タンパク質と脂肪の摂取量が増えたからと言われています。タンパク質を含む栄養素を十分に摂取することにより、私たちの体は、骨格を作ったり、生体機能を調節したり、感染症から予防することができ、健康を維持することができます。
また、厚生労働省の「都道府県別生命表」で、平成25年に長野県が1位になると、大きな要因であった「減塩運動」が話題となり、全国的に運動が広がりました。減塩運動は、多くの疾病の原因となる食塩の摂取を減らそうとする運動で、1日の目標量が男性7・5g、女性6・5gに対して、平均摂取量が男性11・0g、女性9・3g(平成30年国民健康・栄養調査)と、さらなる減塩運動の推進が必要です。
さらに近年では、コロナ禍や世界情勢による物価高の影響などにより、食生活や食料自給率への関心が高まっています。町民の食生活と健康への関心の高まりとともに、三川町食生活改善推進協議会の益々の発展と活躍が期待されます。

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