あかるさかおるのスケッチブック―男女共同参画推進コラム―

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山形県男女共同参画推進員を務める「あかるさかおる」※さんによる連載コラムです。
※アーティストネーム

■“君たち2人の違いはなあに?”
男女共同参画と聞くと「男vs女」の対立の構図を思い描くかもしれません。でも本当は、対立ではなく共生、「誰もがありのままで受け入れられる」社会にしていくということなのだと思います。
私の好きな動画を一つ紹介します。イギリスの放送局BBCの番組で、5歳くらいの友達同士がペアで何組か出てきます。ここで特筆すべきは、大人の目から見ると明らかな違いがある2人だと言うこと。車椅子の子と健常者の子、アフロヘアの黒人と赤毛の白人、アジア人の女の子と白人の男の子、と言う具合です。そしてこの質問。「君たち2人の違いはなあに?」
子どもたちの答えには心が温まります。「僕はレタスが好きだけど彼女は嫌い。」「私は体操、彼女は水泳が得意。」「彼は僕より鬼ごっこが上手い。」などなど。人間は2歳くらいから自分と相手を属性で分けることを始めるそうなので、この子どもたちにもいわゆる大人たちが見つける違いは見えているのです。ただ2人にとって、体の違い、人種、性別など、大きな問題ではないだけ(少なくとも、レタスが好きか嫌いかよりは!)。
私たち大人が偏見や先入観を捨てて子どものように対等に相手を見ることが出来たなら、ありのままを受け入れ、互いに尊重する社会が実現するのかもしれませんね。

■このコラムを書いている人
菅原明香(すがわらさやか)(あかるさかおる)
山形県男女共同参画推進員ナリワイALLIANCE(アライアンス)代表
通訳ガイドやアート活動なども行う複業アーティスト。2児の母。