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ひと・夢・まち 町長コラム

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山形県中山町

■つながり
日本の3度目の優勝で幕が閉じられたWBCは、野球ファンのみならず多くの人々の記憶に残る大会となりました。栗山監督の「どうしてもグローバル化したい」という思いによる日系人ヌートバーの起用、打線のつながり、選手一人ひとりのつながりによるチーム力が大いに発揮されました。メンバー発表から一試合一試合をワクワクしながら応援観戦し、終わってみると、清々しい思いと《つながり》という言葉が心に残りました。
先日、町内の知人に勧められ、南陽市の夕鶴の里資料館に赴き、民話の語り部を鑑賞してきました。平成5年の開館から活動されている語り部の方からは、「鶴の恩返し」を主に「生活の中から生まれた民話とその心を未来へ語り伝える」という信念が感じられました。
中山町の宝である国の重要文化財旧柏倉家住宅で開催された「ひなまつり」も、町内外から多くの来客を迎え、過去・現在・未来へと継承されています。その一環として、中山昔語りの会の方々が、町にまつわる話や昔話を語り伝えてくれています。
民話は、「語る場」と「語る人」と「聞く人」という3つの要素があって成立すると言われます。昔話を聞き終えてWBC観戦の時の感動と似たような気持ちになったのは、スポーツと昔話という違った文化でも、人から人への《つながり》という相通ずるものを持っていると感じたからかもしれません。
わが町に伝わる民話も大切な宝です。ぜひ、皆さんも聞いてみてはいかがでしょうか。
中山町長 佐藤俊晴

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