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ひと・夢・まち 町長コラム

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山形県中山町

■土の記憶
豊田山の桜も開花が早く満開となり初夏を感じるような4月中旬早朝、豊田小学校野草園で、ロータリークラブの皆さんにより鳥獣被害対策としての電気柵設置・草刈り等の整備が行われました。この野草園では、毎年11月に豊小の児童によって植栽されたヒメサユリが、5月下旬から6月にかけて可憐なうす紅色に咲きほこるのです。
園内には雑草が広がり、冬を越した球根から新芽が顔を出し始めていました。球根はイノシシなどの大好物でもあるため、多くを食べ荒らされた年もあり、春先の電気柵設置は欠かせないのです。また、雑草が生い茂っており機械で草刈りもしなければなりません。新芽を刈らないようにと目印の赤い棒を設置していきますが、雑草の中の新芽は隠れていてなかなか探せません。大昔の人だったらイノシシのように目を凝らし鼻を利かせ探し出せたのかもしれません。人間の持つ動物としての本能の退化なのでしょうか?
近年、ICT技術の目まぐるしい進歩により、AI(人工知能)が益々人間社会にとって便利な道具として普及してきており、チャットGPTが急速に広まろうとしています。教育現場への影響や情報流出、プライバシー侵害などへの懸念も高まりつつありますが、高い利便性で私たちの暮らしを大きく変える可能性があります。このような時代の流れの中で、私は、人間本来の本能が弱まっていくのではと心配です。AIをより良く活用するためには、五感を持った創造性のある人間が欠かせないのです。
豊田小学校野草園のヒメサユリ!子どもたちと共に守り続けていきたい大切な事業です。
中山町長 佐藤俊晴

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