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中山町歴史散策 第195話俳諧(8)松田未覚のことその5

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山形県中山町

松田未覚の作品は、さまざまな俳諧書に入っているのが確認されています。寛文5年(1665年)2月23日、二世花ノ本安原貞室(青木定章の師)が選んだ俳諧書に未覚の作品が寄せられており、力量すぐれた俳人として知られています。
そのほかに、貞享(じょうきょう)2年(1685年)に尾花沢の紅花商人である鈴木清風が編んだ「稲莚」には、次の句が入っています。清風は未覚より14、5歳も若く交流を示すものは残っていませんが、深い敬意を払っているのが感じられます。
一覧については本紙をご参照ください
全部で24句が収められ、未覚16句、松田未覚6句、羽州未覚1句、それ以外では、1句のみ長崎未覚とあるので、大方は左沢に出てからの句が収められたと考えられます。中には、前句付の一部なのか解釈のしようがない句も含まれていますが、既に全国に認められた秀句の作者でありました。

■用語の説明
安原貞室:江戸前期の俳人。松永貞徳の高弟。貞徳の跡目を継承して花ノ本二世と称した。
子日:十二支の子(ね)にあたる日。特に、正月の最初の子の日。また、その日に、人々が野外に出て小松を引き抜いたりして宴遊を行って千代の長寿を祝う行事。

※引用
中山町史中巻第10章第3節文芸と美術工芸から

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