■JR地方路線の赤字、路線廃止と地方創生に思うこと
先月末の新聞一面に「JR地方路線赤字」との記事が載っていました。県内5区間でも赤字幅拡大とあり、左沢線(寒河江ー左沢間)もその一つに挙げられていました。左沢線は、大正10年に開通し、以来通勤・通学を主に町民の生活を支え、地域経済の活性化に直結してきました。JR地方路線赤字と路線廃止は、地方創生にとって非常に重要な課題です。
昭和62年4月の分割民営化以降、JR各社は効率的な運営を目指してきましたが、時代の変遷と共にJRの利用客が減少し厳しい運営状況にあります。さらに、度重なる災害により復旧もままならない米坂線の現状もあります。一考として、鉄道の上下分離方式(運営と施設の管理を分ける)の検討も含め、地域ごとの状況を考慮し連携を強化しながら、持続可能な地域交通ネットワークを構築することが地方にとって重要と思うのです。
私も高校時代に毎日お世話になった左沢線、現在はSuicaも使えるようになり出張時や私用でときどき利用しています。車窓からの豊かな景色を眺めながら、存続と利用拡大について、できる限りのことを思案すべきだと思っています。
中山町長 佐藤俊晴
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