■Time Slip タイム・スリップ
町誕生70周年を記念して、約70年前、町ではどんなことがあったのか昭和29年10月1日号から昭和30年9月1日号までの「町報なかやま」を通して振り返ります。題して、「I♡中山~Time Slip タイム・スリップ~」。今月は昭和29年12月1日号からピックアップします。
■昭和29年12月1日号
▽長芋が町の名産だった
「山形芋で名声はくす」という見出しを見た時に、芋煮会発祥の地中山町の住人としては、その芋の種類は「里芋」だろうかと無意識に思い浮かべたのですが、記事を読むと、「長芋」のことでした。「山形長芋」という名称で、農協が主体となり京阪神へ出荷しており、3年目となるこの年は、出荷量も増えているという内容です。最上川周辺の砂地が適地となり主産地となっていたのですね。
▽楯の大イチョウの歴史
楯の大イチョウは樹齢600年といわれる大木で、平成31年4月25日に町の天然記念物に指定されています。国道112号沿いにあることから、町のシンボルとして現在に至るまで親しまれています。昭和29年当時、史跡をめぐり紹介する記事の中では、詳しい歴史を紹介しています。この記事で目についたのは、イチョウの姿を映した写真が、葉が全部落ちた様子のものを使用している点です。「楯のイチョウの葉が落ちると雪が降る」という言い伝えを喚起させますし、歴史の重みと相まって、大イチョウへの「畏怖」を感じさせる記事となっています。
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