3月15日に開催された県の文化財保護審議会において、岡地区にある岡村観音堂の三尊像(所有…宗教法人正法寺)を新たに県の文化財(彫刻)に指定するよう県知事に答申され、4月12日の県公報告示で指定されました。
岡村観音堂の本尊「木造千手観音菩薩立像」、脇侍「木造毘沙門天立像」「木造不動明王立像」の3体は、三尊構成として制作されたと考えられ、平安時代後期の様式で鎌倉時代初期に製作されたものであり、また平安時代後期の新たな浄土教の尊像構成(千手観音―不動明王―毘沙門天)が地方に伝播していた遺品として歴史的意義があると評価されました。
今回の指定を受けて、町内における山形県の指定文化財は、絵画2件・天然記念物1件に、初めて彫刻が追加されることになりました。
岡村観音堂はいつでも参拝できるようお堂を開放していますが、木造千手観音菩薩立像は秘仏のため普段は公開されていません。堂内の大きな厨子の中に安置され、静かに見守っていらっしゃいます。そして、地域では「霊験あらたかな観音様」として、今なお多くの方が信仰し守り続けています。今後も尊像の保護にご協力よろしくお願いします。
指定に関するお問い合わせ先:教育課生涯学習G
【電話】662-2175
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