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中山町学校の将来構想検討委員会 県内の学校視察を行いました

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山形県中山町

令和5年度に設置された「中山町学校の将来構想検討委員会」では、これからの中山町の学校のあり方について議論を行っています。令和6年度の検討委員会では、委員の方から小規模校や義務教育学校を見学して、それぞれの良さを知りたいという意見がありました。
10月31日に将来構想検討委員会のメンバーで新庄市立明倫学園、村山市立袖崎小学校を視察し、授業や校舎、設備の見学と当該学校長や教育委員会からお話を伺いました。

■新庄市立明倫学園(児童生徒数613名)
令和3年に開校された「義務教育学校」です。「義務教育学校」とは、1人の校長、1つの教職員組織のもと、9年間を通じた教育課程を編成している新しい種類の学校です。
明倫学園では、発達段階に応じて教育課程を3つのブロックに分け、1~4年生を前期、5~7年生を中期、8~9年生を後期としています。また、外国語や算数の授業において高学年などで教科担任制を導入しています。

▽検討委員の意見
・小学校と中学校の教員が、教科指導を交流して担当できることは、各学年においてより専門的な学習指導が可能になることが分かった。
・最初は、小学生と中学生が一緒になることで、人間関係が9年間続くことから環境が変わらないことのデメリットがあると思っていた。今回視察に伺って、特に上の学年が下の学年の面倒を見るという環境があることは同学年だけでない関わりがあり、子どもたちの成長に役立っていると感じた。

■村山市立袖崎小学校(児童数34名)
2・3年生と5・6年生が複式学級となっている小学校です。授業を見学した時は、上学年の児童が側面黒板に、下学年の児童が正面の黒板に向いて学習していました。先生と下学年が学習しているときは、上学年は、自分たちで学習を進めていました。

▽検討委員の意見
・教員と子どもの距離が近く、きめ細やかな対応ができる印象を持ったが、授業に係ることなど、複式学級ならではの大変さもあると感じた。
・自分たちで学習を進められる力をより高められるのが、複式学級の良さだと思った。
・小規模の学校ならではの地域との関わりが密になると思う。地域の方が、子ども一人ひとりの顔が分かる良さもあると思う。

複式学級とは、2つ以上の学年で構成される学級のこと。
小学校では16人以下(1年生を含む場合は8人以下)、中学校では8人以下。

視察先の2校ともに、学校の教育環境や教育課題をふまえて、よりよい教育活動を求めている姿を見ることができました。今後、町としての方向性を検討する際に、よりこの町に合った形態についてしっかりと議論してまいります。
12月17日に開催された「学校の将来構想検討委員会」で、学校の将来のあり方に関するアンケート調査を行ううえで留意しなければならないこととして、検討委員の方々から、町民に向けて学校の類型などを丁寧に説明する必要があるとのご意見をいただきました。これを受け、今後、町民の皆様へお知らせする機会を設け、来年度、町民アンケートを実施する予定で進めてまいります。

お問い合わせ先:教育委員会教育課
【電話】662-5484

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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