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自治体の皆さまへ

特集 メダカと共生する未来へ(2)

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山形県庄内町

■活動を終えて
今年度、実際にメダカ保全活動に携わった小学4年生のみなさんにお話しを伺いました。

▽庄司衣千夏(いちか)さん(館)
学校で学んだメダカの学習を通し、メダカがいろいろな困難を乗り越えてやっと生き残れてきたことを知りました。メダカにとって住むことが大変になってきていることがかわいそうだと思いました。
下級生たちには、環境を傷つけないようにしてほしいと学校祭で伝えました。登下校などで花や草をむしり取ってしまう下級生たちを見かけます。メダカやほかの水生生物と同じく、植物も大切に思ってほしいです。
田植え体験では、みんな最初はドキドキしていたけれど、やってみたら楽しかったです。オタマジャクシやタニシなど、いろいろな生物に触れることが出来ました。後輩のみんなにも、最初は田んぼ入ることを嫌がるかもしれませんが、メダカのためだと思って踏ん張ってほしいです。きっと楽しく活動できるはずです。

▽佐藤大河(たいが)さん(館)
実際にメダカについて学んでみて、メダカが生きていくための環境が整っていないと実感しました。投げ捨てられたゴミなどがメダカを住みづらくしていて、実際に集落の用水路でもメダカを見かけることはなくなっています。安心してメダカが育つことができる場所が必要だと感じました。
学校祭では「メダカの学校」と題した劇を披露しました。メダカのことを知らない下級生に、メダカが抱える大変さや一小とメダカの絆を伝えられるように頑張りました。後輩たちには、一小の伝統をつなぎ、これからもメダカを助けていってほしいです。
メダカが安心して暮らしていくためには、自然環境に配慮することが大事です。ゴミのポイ捨てはしない、ゴミ拾いを積極的に行う、この意識を高く持っていたいです。

▽國井結糸(いと)さん(松陽)
数年前からまちづくりセンターの事業でメダカの捕獲体験に参加していましたが、以前よりメダカの数が減っていると感じていました。授業でメダカを取り巻く環境を知り、かわいそう、助けてあげたいと思いました。
人生で初めての田植え、稲刈りは、想像以上に泥がぐちゃぐちゃでびっくりしたけれどとても良い経験になりました。NPOのみなさんに手伝ってもらったからこそ楽しめました。
学校祭で披露した劇では、メダカの大変さを下級生に知ってもらい、4年生になってメダカについて学ぶ時に、これからも自分たちがメダカの助けになろうという意識を持ってもらえるように頑張りました。後輩たちには、メダカがいなくなりそうだということを感じて、メダカを大切にしていこうという気持ちを持って活動に取り組んでほしいです。

■Epilogue(エピローグ)「郷土愛」
メダカと共生する未来のためメダカ保全活動は、始動以降、子どもたちが自然環境を慈しむ心を育てる重要な機会となっています。在校生だけでなく卒業生にとっても、余目第一小学校ならではの特色ある、自慢できる学習ではないでしょうか。
今回、春からNPOの方々や保全活動に励む子どもたちと接し、地域の良さを再発見し、郷土を愛し大切にする心に触れることが出来ました。子どもたちは地域の方々に感謝し、地域の方々は子どもたちの健やかな成長を願う、温かい心に支えられている活動だと思います。
メダカと共生する未来のために、活動を風化させず、次の世代へ継承することが大切です。今後とも家根合集落から「郷土愛」を発信していってほしいものです。

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