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特集 1-2週間家族で地域に滞在する、こども主役の暮らし体験 保育園留学(1)

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山形県庄内町

「おかえり」と迎え入れてくれる場所、家族のように受け入れてくれる町。

1泊2日の旅行でもなく、新しい場所に転居する移住でもない。観光以上、移住未満。
庄内マチと都会のヒトを繋ぐ、本町の新たな取り組み「保育園留学※1」。

■ちいさな留学生のおおきな発見
本町では、昨年8月から関係人口※2創出拡大の新たな試みとして保育園留学に取り組んでいます。園児が留学?と思われた方も多いのではないでしょうか。保育園留学とは、県外に住む未就学児の子どもと家族が1~2週間程度、地元の保育園に通いながら町の暮らしを体験するものです。「旅行」ではなく、あくまでこの町で「暮らす」。だから、留学なのです。
みんなと同じように保育園に通い、お昼寝をして、虫取りをして、時には親子行事に参加をする。「また明日ね、ばいばい」をして、スーパーに寄って、宿に帰る。そしてまた次の日には、昨日初めて会ったお友達と保育園で会うー。
私たちと同じような生活をしながら、私たちでは気づけない発見をしてくれるちいさな留学生は、農作業中のおじちゃん、カエルの鳴き声、河童の銅像、冷たい風や雪…見るもの聞くもの触れるもの全てが新鮮でおもしろくて仕方がありません。私たちが普段何気なく過ごしている日常のあれこれを、ちいさな留学生は魅力として再認識させてくれます。

■「また行きたいなぁ、カエル捕まえる保育園…」ー親戚のような関係で庄内町のファンにー
保育園留学は最長2週間。短期間の暮らし体験だからこそ、旅行以上にヒトの繋がりを持ち、移住以上に一期一会を大切にします。「また来るね」「またおいで」と親戚のような関係を築き、庄内町のファンを増やすことが関係人口創出への第一歩であり、そのきっかけが保育園留学だと考えます。
新たな関係人口創出拡大の試み、保育園留学。ぜひ、ご注目ください!

※1 (株)キッチハイクが提供する、地域と子育て家族をつなぎ、未来をつくる留学プログラム。
※2 移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉。

地域と家族をつなぐ保育園留学は、関係人口の創出が期待できます。
他県では移住につながった例も!

■interview 保育園留学を利用したご家族にうかがいました。庄内町の保育園留学はいかがでしたか?
アードレイ・サイモンさん
知沙さん
春斗ちゃん(4歳)
海斗ちゃん(7か月)
※インタビュー時の年齢

普段は東京のインターナショナルスクールに通う春斗ちゃんと、まだ保育園に通ったことがない海斗ちゃん。本町にとって初めての保育園留学生、アードレイさんご一家にインタビューをしました。

▽保育園留学先に庄内町を選んだ理由は?
自然が豊かでのびのびと体を動かせる場所に行かせたいと思っていました。いくつか候補がありその中でも「認定こども園からふる」は、留学について不安に思っていることをとても親身になって話を聞いてくださいました。また、園児数に対して、先生の人数も多く、きめ細やかな対応をしてくださる環境だったので庄内町に留学することを決めました。

▽庄内町に来ていかがでしたか?
1週間の滞在でしたが、庄内町の人の温かさにたくさん触れることができました。行く前は子どもたちより私の方が緊張や不安でいっぱいでしたが、空港から宿まで町職員の方が先導してくださったり、園では園長はじめ先生方が出迎えてくださったりしたおかげでとても安心しました。さらに宿のオーナーも親切な方で、到着日には買い物に付き添ってくれたりと困ったことがあればすぐに対応していただきました。

▽こども園での生活はいかがでしたか?
息子にとって全く知らない土地で新しいお友達の輪の中に入ることは、とても勇気のいることだったと思いますが、園のお友達が優しくしてくれてすぐに仲良くなりました。お友達と一緒に昆虫のお世話をしたり、親子行事で近くの山までハイキングしたり、保護者の方とも仲良くさせていただきました。なにより先生方がとても親切で、毎日、息子たちの様子や出来事を写真付きでまとめてくださって、どんな様子だったかお話してくださるんです。息子たちのいいところをたくさん見つけてくれる先生方でした。

▽おかえりなさい、庄内町へ!
来年の秋休みにまた来てね!と約束したアードレイ家が、なんと、12月に2回目の保育園留学に来てくれました!

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