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笑顔と絆を育む にこにこ食堂(1)

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山形県庄内町

笑顔と絆を育む にこにこ食堂
地域のお母ちゃんたち(ボランティアすまいる)が運営する子ども食堂

いま、全国的な広がりを見せている子ども食堂。子ども食堂とは、子どもたちのために、無料または低額で食事を提供する食堂です。
また、食事だけでなく、豊かな食材による食育、さまざまな体験や学習の場、世代間交流、相談活動など多様な機能を持っています。
今回は、町内でも「子どもたちの居場所を作りたい」「心を込めて作ったごはんで、みなさんに元気になってほしい」そんな強い思いから、自分たちもやってみようと令和元年に子ども食堂(にこにこ食堂)をスタートさせた「ボランティアすまいる」のみなさんをご紹介します。すまいるのみなさんは、月に一回、地域の子どもたちやその家族を対象に行事食や郷土料理を通して、温かな団らんの場を提供しています。

■集合時間は4時間前
3月2日、この日の食堂メニューは、お雛様御膳。
「お疲れさま~」「今日もよろしぐの~」元気なメンバーの声が会場に響くのは、食堂開店の4時間前。今日の段取りをみんなで確認してから、それぞれの持ち場につきます。
この日のメニューは、お雛様にちなんでちらし寿司のほか、鶏のから揚げ、切干大根のナポリタン風、ワラビの煮物。子どもたちが好みそうなおかずだけでなく、家庭の味を感じられる煮物もあえて添えます。
ちらし寿司の盛り付けも錦糸卵やさくらデンブ、さやえんどうを使い色鮮やかに。たくさん食べてもらえるようにと、パックからはみ出そうなほどのボリュームです。

■季節を感じられる体験も
にこにこ食堂では、食事の提供だけでなく、季節を感じられる体験活動も行います。
この日は、親子でおこし作り体験。ふくらましたお米に黒砂糖と水あめを絡ませてたものを、牛乳パックに押し入れ、固まったら青きなこをまぶしてカットします。簡単なようで結構力がいる作業。
「もっと力入れて押して~」「よいしょよいしょ」声をかけあいながらの体験は、自然と表情がほころびます。
こうしたみんなで一緒に活動する時間が、少しずつ心の距離を近くするのでしょう。長く参加している子どもたちは、スタッフのみなさんと家族のように接していました。

■ボランティアすまいる代表 大谷明子さん
ボランティアすまいるは、令和元年に「地域の子どもたちを支えたい」という思いから「にこにこ食堂」の運営をスタートして、今年で6年目を迎えます。これまでの5年間、地域のたくさんの方々に支えられ「にこにこ食堂」が地域の子どもたち、そして保護者のみなさんの居場所になっていると感じています。
これからも、さらにネットワークを広げながら「からだの栄養」だけでなく「こころの栄養」にもなるように、伝統食や体験活動など、幅広い内容で活動を実施していきたいと思います。

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