■クマと共存するために
最善のクマ対策は、出会わないことです
▽クマの出没スポットへ近づかない
Point:
・クマがいた痕跡は、糞や足跡、クマ棚と呼ばれる折れた枝を積み重ねたものから確認できます。クマの痕跡を見つけたら、引き返してその場から離れましょう。
・新聞やテレビなどで、クマの頻繁な出没やクマの被害が報じられた場所には、できるだけ立ち寄らないようにしましょう。クマの出没情報は、町の防災無線や、町公式LINEでも配信しています。
・県では、クマの出没地点を掲載したクマ出没マップを公開しています。町内では、立川地域の山あいを中心にクマが目撃されていますが、過去には平野部でも確認されていますので、注意が必要です。
▽クマをおびき寄せない
Point:
・家のまわりに農産物や生ゴミなどを捨てたり、置いたりしないでください。食べ物をきっかけに家屋へ侵入する場合がありますので、外に置く場合はクマの手が届かない所に保管しましょう。
・柿はクマの大好物で、クマの出没に大きく影響します。不要な柿の木は伐採する、落ちている実を放置しないなど、クマが寄ってこない場所にしましょう。
・BBQや登山、釣りなどで出たゴミは必ず持ち帰ってください。ゴミの管理を徹底しましょう。
・家周辺の茂みなど、クマの隠れ場所を無くしましょう。茂みはクマの侵入経路となります。見通しを良くし、クマを寄せ付けないようにしましょう。
■クマ対策は充分に!
環境防災課長 中野正樹(なかのまさき)
県内では市街地でもクマの目撃が相次いでおり、本町でも人身被害が発生するおそれがあります。今年も充分な対策が必要です。
クマは朝方や夕方など、薄暗い時間帯によく出没します。子どもたちの登校、下校時間と重なるため、1人で歩かない、茂みの多い道を歩かないなどの対策を行いましょう。
個人や集落でできることを整理し、クマが寄り付きづらい集落づくりに取り組みましょう。
■専門家に聞く interview
山形県猟友会庄内町支部長 菅原正一(すがわらしょういち)さん
25歳で狩猟免許を取得し、47年間、狩猟に携わってきましたが、その中でも、昨年はクマの出没件数が非常に多く、支部では16頭ものクマを駆除しました。クマのエサとなるブナの実やドングリが凶作だったこともあり、エサを探しに里に降りて来たことが原因と考えられますが、昨年同様、今年も多くのクマが出没する可能性があります。
柿、栗、クルミはクマの大好物です。不要な柿の木などは集落で責任を持って伐採してください。また、空き家はクマにとって格好の隠れ家です。空き家にクマを寄せ付けないよう、集落で管理をお願いします。
庄内町では、主に清川地区や立谷沢地区でクマが確認されますが、余目地域に出没することもあります。余目地域に出没する個体は、必ず最上川などの河原のやぶの中を移動しています。川沿いにお住いの方や、川に近づく際は注意しましょう。
近年、女性の狩猟免許取得者が増加しています。今後も安心して生活ができるよう、若い世代や女性が免許を取得することが望ましいです。また、農家の方々から積極的に取得していただき、自分の農地を自分で守れるようになっていただけると助かります。
■狩猟免許を取得してみませんか?新規狩猟免許取得支援事業補助金
町では、新規に狩猟免許を取得することを促進するため、補助金を交付しています。
対象:令和6年度に狩猟免許または銃器の所持の許可を取得し、猟友会の会員および庄内町鳥獣被害対策実施隊となる、町内に住所を有する者
補助額:上限88,300円(経費の1/2以内)
補助対象経費:
・狩猟免許取得に係る経費
・銃砲所持の許可および保管に係る経費
・猟友会の入会に係る経費
申請方法:交付申請書に次の書類を添えて提出してください。交付申請書は、環境防災課環境衛生係にあります。
・狩猟免状の写し
・補助対象経費に係る領収書の写し
・猟友会への入会を証する書類の写し
・鉄砲所持許可証の写し(鉄砲所持許可を受けた場合に限る)
問合せ:環境防災課環境衛生係
【電話】0234-43-0254
▽猟銃または空気銃を新規に取得する者(初心者講習会)
日時:6/27(木)9:00~17:00
場所:酒田警察署
▽狩猟免許取得希望者講習会置賜会場
日時:7/6(土)9:00~16:30
場所:赤湯公民館
▽村山会場(1)・(2)
日時:
(1)7/27(土)9:00~16:30
(2)8/4(日)9:00~16:30
場所:山形ビッグウイング
■クマを見かけたらすぐ通報!
通報先:環境防災課環境衛生係【電話】0234-43-0254
庄内警察署【電話】110、【電話】0234-45-0110
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