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町長コラム 温故創新

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山形県庄内町

■災害は忘れないうちに来る
7月25日に起きた大雨災害では、多くのみなさんの協力のもと幸いにも人的被害がでなかったことは、有事の中の救いとなりました。本町では、16年前の北京オリンピック開催の8月にも、一晩で318mmの降雨により被害を受けました。
前回はごく限られたエリアでの被害でしたが、今回は最上川、京田川が警戒水位に達し、中島橋の流失、小規模河川の氾濫、土砂崩れなどのほか、冠水被害も1320haとなり、被害額も庄内町としては過去最大となりそうです。
今回の大雨災害では、本町以上の被害の自治体も多くあり、共に国の激甚指定を受け、関係各機関から職員派遣や資機材の提供などもいただきました。また、友好町の南三陸町はじめ多くのみなさんからお見舞い、ご支援、ボランティアなどのご協力をいただき心からお礼申し上げます。
災害時における初動体制、役割分担、優先順位と対応策など、刻々と変わる気象条件と被害状況に合わせた対応には、平時からの想定や訓練の重要性を改めて痛感しました。
特に災害予防の視点では、自助・共助の位置付け、避難所運営の確認、有事の際の連絡先、危険個所の確認、災害に強い家、非常持ち出し袋、地域とのつながりなどの再確認と実践が必要です。個人でできること、家族でできること、地域でできること、行政、国県ですべきことを見直してみましょう。
秋田県では、3年連続で水害に遭っていると聞いています。ここ10年で東北の災害は1・5倍に増えたとの報告もあります。「災害は、忘れないうちに来る」という事を肝に銘じながら災害予防を心掛けていきましょう。
庄内町長 富樫透

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