この度の大雨により被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
7月25日から26日までの24時間降水量が265.5mmと7月では過去最大を記録し、河川の氾濫、土砂災害発生のおそれが大きくなる中で不安な夜を過ごされた皆様の心中はいかばかりかとお察し申し上げます。
このような中、適切な判断で皆様が自らの命を守っていただき、幸い人的な被害が発生しなかったことに安堵するとともに、避難所において地域の方々の手による炊き出しや励まし合いなど共助の力を発揮されたことに対し敬意を表します。
また、発災後、地元消防団をはじめ、国土交通省、農林水産省、気象台等国の機関、山形県、山形県警、消防、道路・電気等関係事業者等多くの方から様々な形でご支援を頂戴したことに厚くお礼申し上げます。
災害の発生から1か月が経過し、町では引き続き、道路や河川、農地等の状況の確認を進め、被害の全容把握に努める一方、浸水被害のあった住宅に伺って被害状況の調査を行い、罹災証明書等の書類が円滑に発行できるよう取り組んでおります。
なお、各種手続きや支援などに関する最新情報については随時発信してまいりますので、町HPやSNSを確認してくださるようお願いします。今後は、ボランティアの皆様の協力もいただきながら、チーム庄内町として被災者の支援と町の復旧・復興に尽力してまいります。
残暑厳しき折、体調にはくれぐれも留意されるようお願いいたします。
令和6年8月16日 庄内町長富樫透
■interview 床上浸水に見舞われた冨樫さん(片倉)
7月25日、家が心配になって午後2時頃帰宅。玄関は浸水していて、これはまずいと思い、できるだけの荷物を2階に上げました。警察の方からすぐに避難するよう指示されたものの車が浸水し、集落内の道路も冠水で動けず恐怖でした。消防団の車に乗せてもらいやっとのことで避難所へ。避難所ではペットがいる家族は別部屋にしてもらえたことがありがたかったです。被災後、家に戻ると1階は一面泥だらけ。親戚や友だちから泥の除去作業などを手伝ってもらい、ようやくまた住めるようになりました。
今回の経験を通して、情報をしっかり聞き自分は大丈夫と過信しないこと。また、いざ避難するとなると焦ってしまうので、非常用袋の準備は大事だと感じました。
■interview 庄内町消防団第12分団那須巧分団長
興屋の裏山が崩壊したとの連絡があり、団員で協力しながら各家や氾濫している川の周りに土嚢を積みました。すでに分団で確保している土嚢は別の場所で使用したため、他の分団へ救援要請。集落内へ流出する水量が増すため、自治会長と相談して状況を町へ報告し、興屋集落に避難指示を出してもらいました。地域の人たちが協力的で避難もスムーズに行われ人的被害がなかったことは本当に良かったです。
今回、他の地域の消防団から土嚢を届けてもらったり救助を手伝ってもらったりと、横のつながりに大変助けられました。有事の際は、マンパワーが大事です。今後も助け合いの気持ちを忘れず活動したいと思います。また一人でも多くの方から団員になっていただければありがたいです。
■町内の被害状況 8月16日時点
▽住宅関係
・土砂災害1戸、床上浸水9戸、床下浸水50戸
▽道路関係(町道・林道)
・道路被災21路線
・道路冠水9路線
・林道14路線
▽橋梁関係
・2橋崩落(中島橋、下小出沢橋)
▽ライフライン
・電気7集落で停電
▽避難所
・開設3か所避難者74人
※その他の被害については調査中です。
■心温まるご支援ありがとうございます
この度の大雨災害に際して、本町の友好町である宮城県南三陸町から8月7日には齊藤教育長が、8月13日には佐藤町長がお見舞いに来てくださり、多くのご支援をいただきました。
他にもふるさと納税を通してのご支援や支援物資、義援金など、心温まるご支援を頂戴し、心より感謝申し上げます。
みなさまよりいただいたご支援は、町HPに掲載しておりますのでご確認ください。
なお、引き続き役場保健福祉課窓口において義援金を募集しておりますので、ご協力くださるようお願いいたします。
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