~新庄開府400年(2025年)に向け、新庄の貴重な文化財(たから)を巡るシリーズ~
第20回 積雲寺 閻魔(えんま)堂(旧観音堂)/市指定文化財(建造物)
本合海地区・積雲寺の境内にある閻魔堂は、元々は観音堂でした。中には木造の西国三十三観音菩薩像が安置されていましたが、後に本堂に移されました。その後、閻魔大王が祭られ、堂名も閻魔堂に改称されました。
この閻魔堂の基本的な構造は、新庄藩主戸沢家墓所の御霊屋と同じです。建物には戸沢家の家紋である九曜の紋と、戸の字紋が彫られています。
閻魔堂の棟札には、1859(安政6)年に十一代藩主正実(まさざね)が、九代藩主正胤(まさつぐ)の建てた六号棟を移築したと記されています。このことから、改築される前の六号棟が払い下げられ、この地に移築されたものと推測されます。
この閻魔堂は藩政時代を伝える建物として、平成14年5月に市指定文化財に指定されました。
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