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自治体の皆さまへ

いま”コレ”すった。地域おこし協力隊活動レポートVol.20

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山形県新庄市

■宮本麻衣(みやもとまい)

○糸が細いことが、想像以上に大変
「歴史・文化財資源の継承事業」に取り組んでいる宮本です。着任して1年が経ちましたが、まだまだ新庄亀綾織の繊細さに苦戦しています。
新庄亀綾織に使う糸は一般的な糸よりも細いため、同じ大きさの生地を織るのに糸が2倍ほど必要だったり、静電気が発生しやすく糸が絡まったりします。また、専門学校で織ったときは、1日で1.5mほど織れていたのですが、新庄亀綾織では1日で30cmも織れたら良い方なくらい、織りにはとても時間がかかります。「糸が細い」ということが、こんなにも大変なことだとは思いませんでした。
今は、着物の帯を織っています。昨年織った生地は、幅40cm長さ13mほどの大きさでしたが、帯は幅30cm長さ5mほどで、長さが大分短いです。短い分だけ簡単になるかと思いましたが、帯は厚目に織る必要があるなど、また違った難しさを感じています。予定よりも作成が遅れていますが、後述する映画の撮影もあるため、早めに帯を完成できるように集中して取り組んでいきます。

○新庄亀綾織を全国に伝えたい
これから、長編ドキュメンタリー映画「お蚕さまセヴェンヌ」の撮影に参加します。この映画は、令和6年から7年にかけて全国の映画館で公開予定です。
映画のタイトルにある「セヴェンヌ」というのは、300年ほど前にフランスで使われていた絹糸のことで、「神々しく白く世界一美しい絹」ともいわれています。今回は撮影のために、この貴重な「セヴェンヌ」を使って織るため、少し緊張していますが、いい作品が織れるよう頑張ります。この映画を見て、新庄亀綾織に興味を持ってくれる方や、織ってみたいと思う方が増えるとうれしいですね。
現在、映画製作への寄付を募集しています。寄付いただける方は、下記の二次元バーコードより申し込み、もしくは電話でご連絡ください。寄付いただけますと、お名前が映画のエンドロールに掲載されるなどの特典があります。新庄亀綾織の伝承に、ご協力をよろしくお願いいたします。

詳しくは、新庄亀綾織伝承協会へ。
【電話】22-0025

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