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自治体の皆さまへ

【特集】新庄市は子育てを応援します!(1)

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山形県新庄市

子どもの笑顔があふれるまちへ
みんなではぐくむ新庄っ子!

「まちづくり市民アンケート」では「子育てにおける経済的負担の軽減」や「子どもの遊び場の充実」など、子育てに関する事業へのニーズが高くなっていました。
本市では、子育てしやすいまちづくりの実現に向けて、出産前後も含め、お子さんの成長に合わせた支援を充実させています。
今回の特集では、その中でも乳児から小学生まで利用できる支援事業などをご紹介します。

■「子どもの笑顔があふれるまち」をかたちに
▽子育て環境の変化と現状
以前にも増して「少子化」という言葉を耳にするようになりましたが、本市においても少子化の進行に歯止めが利かない状況です。本市の出生数は、令和4年は176人であり、平成22年の出生数303人と比べると127人減少しています。また、本市の合計特殊出生率(※)は、令和2年は1.39であり、全国や県の平均よりは高くなっていますが、平成22年の1.65と比較すると低下しており、人口減少の要因の1つとなっています。
本市の総人口が減少している一方で、総世帯数は増加傾向にあります。三世代同居の世帯数は減少していますが、単身世帯や核家族世帯の数は増加しています。特に近年では、核家族世帯のうち、ひとり親世帯が増加傾向にあります。
このように、子育て世帯を取り巻く状況が変化しており、昔と比べて子育ての先輩のような存在や、日常的に子育て中の不安に対応してくれる身近な存在が少なくなっています。そのため、子育ての不安や悩みを一人で抱え込んでしまう傾向にあると考えられています。
他にも、女性の社会進出や地域とのつながりの希薄化などの社会背景も含め、子育てに関するニーズは多様化しています。このことから、出産・育児に限らず、全ての子育て世帯に寄り添った支援が求められています。
(※)1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数

▽本市が目指す「子育て支援」
このような背景を受けて、第5次新庄市総合計画では「子育て支援」を重点課題とし、子育てしやすい環境をつくるために「安心して妊娠・出産・育児ができる環境の整備」と「働きながら子育てができる多様な教育・保育サービスの提供」に取り組んでいます。さらに、まちづくりの柱に掲げている「子どもの笑顔があふれるまち」を実現するために、各課でさまざまな事業を展開しています。

施策(1)
「結婚・妊娠・出産支援の充実」
施策(2)
「子どもの教育・保育環境の充実」
施策(3)
「子育て家庭に寄り添う支援の充実」

また、近年の社会動向や子育て環境の変化に対応するため、本市では令和元年度に「第2期新庄市子ども・子育て支援事業計画」を策定し、令和4年度には計画の中間見直しを実施しました。この計画は「子どもの健やかな育ち」と「子育てを社会全体で支援する環境の整備」を目的としています。また、現状の課題や施策の整理を行いながら、子育て支援に関する目標と取り組みを確認しています。

▽実際の支援の様子
今回の特集では、実際の支援状況を知ってもらうために、主に乳児から小学生までの間に利用できるサービスについて、実施事業者と利用者の方にインタビューを行いました。

■産後ケア事業インタビュー
出産後の母親は、体力の回復が進む一方で、育児により心身に大きな負担がかかります。「産後ケア」は心身の回復の支援や、育児に関する相談・指導を行うサービスです。

[支援者の声]
助産師
髙橋 優 さん

▽どのような利用が多いですか?
産後1カ月頃から1歳頃まで、幅広い利用者がいます。特に、生後3か月頃までの子の親が多いです。相談内容は、授乳に関わることを中心に「子どもが寝ない」「方法はこれでいい?」という困り事や不安なことの相談が多いです。

▽助産師としてご活躍されている中で、妊産婦の変化などは感じますか?
「子育ては正しくしなければいけない」と必死になりすぎている方が多くなったように感じます。昔と比べて、インターネットや本などで得られる情報が増えたので、自分の子育てを周りと比べて、悩んでしまうのかもしれません。さらに、核家族化による子育での人手不足も考えられます。
一方で、自宅を訪問するとパパも育休を取得していたり、夫婦で相談に来た際にパパが赤ちゃんを見ていてくれたりと、男性の育児参加が増えているようにも感じます。もっと子育てに理解のある環境が整うと、子育てを楽しいと思える方が増えると思います。

▽どんな方に利用してもらいたいですか?
授乳の悩みや子どもの発達など、心配事があればどなたでも利用していただきたいです。悩みがなくても、良い状態で子育てを続けるためのきっかけになったらいいな、と思っています。多くのママたちを診てきた経験もありますので、参考になるお話もできると思います。

▽子育て中の方にメッセージを!
先輩助産師に「赤ちゃんは家族を笑顔にするために生まれてくるんだよ」と聞き、感銘を受けたことがあります。育児中は、寝不足や思い通りにいかずイライラすることもあると思います。しかし、赤ちゃんは家族を困らせるために生まれてくるのではありません。ぜひ、赤ちゃんがかわいいと思える瞬間や出来事を積み重ね、家族で「子育て」を楽しんでほしいと思います。子どもの状態や育児の方法を知ることで「大変」なことが「楽しい」に変わることもあります。そのためのお手伝いができたらいいな、と思っています。

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