■中部保育所整備の経緯
現在の中部保育所は、昭和56年に建設されました。43年が経過した建物は老朽化が著しく、補修や修繕などの対応が頻繁に発生しています。また、配慮が必要な児童が近年増加し、必要とする設備が不足していることや、専用駐車場がないことなど、既存の施設での対応が難しくなってきていました。
これらの問題に対応するために、令和3年8月に「公立保育所整備計画」を策定し、中部保育所の整備を行うこととなりました。建設予定地については、児童にとっての保育環境や、送迎の利便性、十分な敷地面積の確保などの観点から、「最上公園内(旧あじさいステージのある広場)」に決定しました。これを受けて、令和3年12月に「新中部保育所(仮称)整備基本計画」を策定し、令和4年2月より、業務委託による設計を進めてきました。
■思わぬ足止め
当初の整備計画では、令和4年度に設計業務が完了する予定でした。しかし、建設予定地が新庄城下であることから「埋蔵文化財の記録保存調査」が必要となり、令和5年度に発掘調査が実施されることとなりました。これに伴い、設計内容の見直しのために業務委託期間の延長が必要となり、令和5年8月に設計が完了しました。
11月に発掘調査が完了し、12月には市民説明会を実施。令和7年度中の開所を予定していました。その後、建設工事の入札公告を行いましたが、設計内容に誤りがあったため、入札を中止しました。現在は、第三者機関からの照査を受け、設計の修正作業を実施しているため、工事の発注が遅れています。これに伴い、開所を1年延期し、令和8年度中の開所に向けて準備を進めています。
これまで40年以上にわたり本市の保育を支えてきた「中部保育所」は、これからも多様化するニーズに対応できる公立保育所として地域の保育を支えていきます。市民の皆さまには、今後も整備状況についてお知らせしてまいります。
詳しくは、子育て推進課保育推進係へ。
【電話】29-5812
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