~新庄開府400年(2025年)に向け、文化財・歴史アラカルト新庄の貴重な文化財(たから)を巡るシリーズ~
第33回 長泉寺観音堂/市指定有形文化財(建造物)
長泉寺(鉄砲町)の境内にある観音堂は、江戸中期の1734(享保19)年に建てられました。堂内には秘仏※として聖観音菩薩(せいかんのんぼさつ)像が安置されていて、住職一代につき一度のみの御開帳(ごかいちょう)が許されています。
また、この観音堂には、幕末から明治にかけて新庄で活躍した町絵師、菊川淵斎(えんさい)が描いた巨大な絵馬が奉納されています。その中には、参拝者を描いた参詣(さんけい)図や、裁縫の上達を祈願した針子図が見られます。
さらに、この観音堂の梁(はり)に残る彫刻などから、当時の建築技術をうかがうことができます。これらの理由から歴史的価値が高いと評価され、市指定有形文化財に指定されました。
※秘仏:信仰上などの理由から、非公開とされている仏像。
問合せ:歴史センター
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