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【特集】令和6年度 市政(1)

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山形県新庄市

■令和6年度の市政
令和5年度は、新庄まつりが4年ぶりに通常開催され、まつり期間中は多くの人でにぎわい、コロナ禍が明けて社会経済活動が戻りつつあることを感じました。また、10月には、新県立新庄病院が開院。そして、今月から「東北農林専門職大学」が開学し、新たな産業の創出や、学生と地域住民との交流による地域の活性化が期待されます。
このような状況の下、本市は輝く未来へ向けて、挑戦するまちづくりの第一歩を踏み出します。今号では、令和6年度の市政運営の基本的な考え方・新たな視点によるまちづくりのポイント・当初予算・組織体制についてお知らせします。

■輝く未来へ挑戦するまちづくり
▽市政運営の基本的な考え方
令和6年度は「対話と決断」「未来への責任」を基本理念として掲げ、少子高齢化・人口減少などの山積する課題の解決と、より良い未来の創造に向け「輝く未来へ挑戦するまちづくり」を推進していきます。

一.見据えるべきは未来のカタチ
現在の本市は、少子高齢化・人口減少が顕著です。かつて4万人を超えた人口は、今や3万3千人を切り、国立社会保障・人口問題研究所によれば、2050年には本市の人口が2万人を下回ると推計されています。人口減少は全国的な課題ですが、若者や子育て世代が、自らの未来と地域の将来に希望と夢を持って暮らしていけるよう、さまざまな観点から「暮らしやすいまち」を目指し、本市のもつ豊かな自然や歴史、文化などの魅力をさらに高めていくことが、人口減少対策の最大の柱だと考えています。そのために、人口減少社会の先に在るべき本市の未来像をしっかりと見据え、今やるべき最善の施策をしっかりと検討し、取り組んでいきます。

二.「真に必要な事業」を、新たな視点で
本市では、令和3年度から「新庄市第5次総合計画」に基づき、多くの事業を推進してきました。その中には、急激な社会経済情勢の変化を踏まえながら、再検証や見直しが必要となる事業もあると考えています。市民の皆さまが夢と希望を持って暮らすことができる「未来の新庄市」のまちづくりのために「真に必要な施策や事業はどうあるべきか」を常に念頭に置きながら、市政運営に取り組んでいきます。このため、令和6年度は5つの「新たな視点による施策」を重点的に進めることとし、将来に向けて持続可能なまちづくりを目指していきます。

三.「最上地域」の中心市として
現在、新庄・最上地域の住民の生活圏域は一体的なものとなっています。このため、産業・交通・公共施設などの政策を広域的な視点で検討していくことが、ますます重要になってくると考えています。加えて、本市は最上地域の中心市でもあります。東北農林専門職大学や県立新庄病院とのさらなる機能連携・地域展開など、国や県とも積極的に連携を図りながら、中心市としての役割を果たしていきます。

四.「挑戦するまちづくり」に向けた連携体制の確立
これらの施策を推進するためには、その裏付けとなる財政運営にも留意する必要があります。これまでも、厳しい財政状況に対応するために投資的経費や地方債残高の抑制、内部管理経費の削減などに取り組んできました。新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、社会経済活動が正常化に向かう中で、人件費や社会保障費の増加、公共施設の修繕費などの上昇は、今後の財政運営に大きな影響があると見込んでいます。
その一方で、市民の皆さまが活力や幸せを実感できる、将来に向けた魅力あるまちづくりを実現するためには、未来への投資も必要です。厳しい中においても、健全な財政とのバランスを取りながら、対応していく必要があると考えています。このため、国の経済対策をはじめ「DX※1」や「GX※2」などの新たな国の支援政策の動向を注視しながら「未来への責任」として、将来にわたり安全かつ良質な公共サービスを効率的に提供できるように、限られた財源を有効活用し、持続可能な財政運営に努めていきます。
以上の点を踏まえながら、市民・事業者・各種団体など、地域の皆さまと問題意識を共有し、市民の皆さまが自分らしく豊かに暮らすことができるように「輝く未来へ挑戦するまちづくり」の実現に向けて、取り組んでいきます。

※1 DX(デジタルトランスフォーメーション):デジタル化によってよりよい社会を目指すこと
※2 GX(グリーントランスフォーメーション):クリーンエネルギーを中心とした社会へと転換し、環境保護と経済成長を両立させること

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