ももいろメイトこと朝日町食生活改善推進協議会会員による不定期掲載コーナー。ももいろメイトが子どもたちに伝えたい朝日町の郷土料理を紹介します。
朝日町が日本一の生産量を誇るあけびは、秋を感じる食材の一つです。
皮にはポリフェノールが含まれ、干して保存食とすることでビタミンDが加わります。最近の研究では、あけびの成分に、脂肪を燃焼しやすい身体づくりにつながる効果があることが発見されています。
朝日町では、お彼岸や正月、お盆と行事があるごとにあけび料理が作られてきました。特にお彼岸にはなくてはならない食材で、あけび料理でご先祖をもてなし、彼岸明けにはご先祖様の魂があけびの船に乗って帰るといわれています。
◆第8回 あけび焼き
▽材料(約4人分)
・生あけび(Mサイズ)…4個
・まいたけ…1パック(200g)
・みょうが…2個
・サラダ油…大さじ1と1/2
・みそ…大さじ2
・砂糖…大さじ1と1/2
・みりん…大さじ2/3
・酒…大さじ2/3
・水…90ml
▽あけび焼きの作り方
(1)あけびを手で割って種を取り除き、途中で裏返しながら、竹串が通るくらいまで(20~25分)蒸し器で蒸す。
(2)まいたけは一口大、みょうがは千切りにして、油を引いたフライパンで炒める。
(3)みそ、砂糖、みりん、酒で合わせ調味料を作り、(2)に加えてしんなりするまで炒り煮する。
(4)(1)のへたを切り落とし、(3)の具を詰めたら煮汁の残ったフライパンに戻す。
(5)(4)に水を加えて蓋をし、時々裏返しながら軟らかくなるまで蒸し焼きにする(20分程度)。〔ポイント〕
(6)蓋を取り、時々裏返しながら水分を飛ばす。煮汁を絡めて焼き目を付ける。
ポイント:あけびは、蒸すことで火の通りが良くなり苦みを抑えることができます。大きさによって火の通りが異なるため、蒸す時間や加える水の量などを加減する必要があります。また、蒸す時間が長すぎるとあけびが柔らかくなりすぎて具が詰めにくくなります。
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