―町全体が博物館 朝日町エコミュージアム―
■第8回 山神社(大隅)
所在地:和合大隅集落の東部、明鏡橋たもとの国道下の通路をくぐった先にある
社殿内に掲(かか)げてある山神社社殿新築記録に「祭神大山祇神(おおやまつみのかみ)ヲ鎮守ノ神トシテ享保五年三月十二日堂祠(どうし)ヲ創立シ祭ル明治百年ヲ記念シ堂殿(どうでん)ノ新築ヲ計書(けいかく)シ氏子一同並信者各位ノ寄進(きしん)ヲ得テ茲(ここ)ニ落成セルモノ也 昭和四十七年…」とあり、創建は享保5年(1720)のことで、昭和47年に現在の社殿を新築したことが分かります。
内陣にある祠(ほこら)の中には神鏡が祀(まつ)ってあり、その脇に「奉齋(ほうさい)山神社 昭和二十五年一月改称」と記された木札があり、その裏には明治12年(1879)に山形県に願っていた村社の号をいただいた旨が記してあることから、戦後になり村社の号をとり、山神社としたことが伺えます。
▽ウサヒのゆるっと解説
村社とは、明治4年(1871)に国が定めた神社の格式である官幣(かんぺい)社、国弊(こくへい)社、府県社、郷(ごう)社、村社、無格社とあるうちの一つで、各村々の鎮守社などが指定されていたんだよ。
戦後はこの社格が廃止されたが、神社の標柱などに村社の文字が残っている所もあるんだよ。
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