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朝日町の神社と御堂

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山形県朝日町

―町全体が博物館 朝日町エコミュージアム―

■第5回 接待(せったい)阿弥陀堂(水本)
所在地:水本接待集落の県道から東に入った公民館のとなり

御堂の入口には「安楽殿」という看板が掲げられており、内陣には御本尊の阿弥陀如来像が祀(まつ)られています。言い伝えによると、嘉永年間(1848~54)大船木村のある村人が最上川に流れ着いた一体の仏像を拾い上げましたが、夜な夜な悪夢にうなされたので、神様に伺いを立てたところ、「私の安住の地は接待という所だから、そこに連れていってほしい」というお告げがありました。村人は仏像を接待に運び、民家に安置しましたが、そこでも枕神が立ち「お堂を建てて祀ってほしい」と告げたので、御堂を建てたそうです。阿弥陀堂に祀られてからは村に悪病が出なくなり、流行病(はやりやまい)も広がらなかったそうで、村の守り仏として崇(あが)められているようです。

◇ウサヒのゆるっと解説
水本地内の接待は、江戸時代初期の絵図には「上足沢村枝郷摂待(えだごうせったい)」、天保8年(1837)の絵図でも「上芦沢村之内接待」とあり、独立した村ではなかったのが、慶応4年(1868)の絵図では「摂待」として村ができて、明治9年(1876)、上芦沢村と摂待村が一緒になって「水本村」ができているんだよ。また、「接待」という地名については、昔、出羽三山参詣(さんけい)の人々にお茶の接待をしたのが、村の名前になったと伝えられているよ。

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