■大沼浮島島まつり
さまざまな「島」が浮遊する神秘の沼として、古くから信仰されている大沼の浮島。7月16日、同地で伝統の「島まつり」が行われました。このまつりは、湖畔から新たに「島」を切り出し、その年の吉方位にある旧国名にちなみ名前を付ける神事です。
今年の吉方位は南南東。新たな島は、大沼浮嶋神社の最上俊一郎宮司によって「上総之島」(かずさのしま)(現在の千葉県中央部の旧国名)と命名されました。その名称を※揮毫した木札と、浮島の雨請御神札(あまごいごじんさつ)に使われたとされる判子の印影を描いた木札の2枚が立てられた島は、氏子らの手により沼の中央へ運ばれます。厳かな雰囲気の中、訪れた人々は水面を漂う島に見入っていました。
※揮毫(きごう)…毛筆で書くこと
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