■令和6年度 オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン標語
189(いちはやく) 気づいてあげて そのサイン
令和6年度 第8回
今月の担当…佐竹律 こども家庭センター統括支援員
11月は「秋のこどもまんなか月間」です。子ども・子育てにやさしい社会づくりのための各種取組みの一つとして「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」を実施し、家庭や学校、地域の社会全般にわたり、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることが進められています。
はじめに、手紙から知る子どもの虐待を紹介します。(NPO法人児童虐待防止ネットワークホームページより)
「私が虐待をされ始めたのは、妹が生まれた5歳の頃からだった。母は、『ああ結婚するんじゃなかった。子どもなんて産むんじゃなかった』と私に言い続けた。私が少しでもご飯をこぼしたらぬれた床拭き用の雑巾で顔を殴った。私が泣くと『なんで泣くの。ウルサイ』そう言って今度は私の髪をつかんで揺さぶった」
皆さんは、虐待と聞いてどのような印象を持たれますか?現代の子育て環境は、核家族化などにより地域社会から孤立している家庭が多く、密室空間で相談相手もいないまま育児ストレスを抱えている保護者が増加しているといわれています。子育てに熱心なあまり、厳しくしつけるつもりで体罰を与えたり、経済的にも苦しく昼夜問わず働いた結果、子どもを放置した状態にしたり、保護者自身が虐待に気づいていないことも多くあります。
子育ては社会全体で見守り、関わり合って行うものです。保護者と社会との関わりは児童虐待の予防にもつながります。「お子さん大きくなったね。お母さん仕事どう?大変なことない?」―。日頃からのあいさつや声掛けなど、できることはたくさんあります。ぜひ、心がけましょう。
・児童相談所…虐待対応ダイヤル【電話】189
・健康福祉課…こども家庭センター【電話】84-7755
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