―町全体が博物館 朝日町エコミュージアム―
■第20回 神明(しんめい)神社(送橋)
所在地:送橋地内、主要地方道山形・朝日線から送橋川にかかる神明橋を渡って左側、送橋公民館の北側にある
祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。御神体は白雲に乗る一本造りの白装束(しょうぞく)で、高さ37cmの神像です。
創建については、渡辺円蔵氏の記録によれば、「その昔、高森山の頂上に祀(まつ)られていたが、後にこの地に祀られしものと伝えられる。高森山の下に堂下、明神田等の地名が残る」とあります。
内陣の棟札(むなふだ)を見ると、「宝暦4年(1754)奉再建明神宮一宇(う)」とあり、これが現在地に降ろされた時のものかと思われます。さらに、次の棟札には「文政5年(1822)奉再建神明宮」とあり、現在の社殿が建てられた際のものと考えられます。
拝殿と本殿が分離した、しっかりした建物で、地域の人々の信仰のあつさが伺(うかが)えます。
◇ウサヒのゆるっと解説
神明神社は天照大御神を祀る、伊勢神宮内宮(いせじんぐうないくう)(三重県伊勢市)を総本社とする神社なんだよ。神明社、神明宮、皇大(こうたい)神社、などとも言い、親しみをもって「お伊勢さん」とも呼ばれることが多く、全国の神社で、伊勢信仰に分類される神社は2番目に多いそうだよ。
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