■暮らしの話、聞きました
空き家等バンクを活用して移住を決めた方、同じ地域の方からお話をお聞きしました。
◆CASE1 白倉区
○移住者 武藤一馬さん・由衣さん
東北3県で「良い空き家」を探す中、朝日町の空き家バンクを知りました。住む前は、仕事ができる環境か、町民と馴染めるかなど不安な点がありましたが、内見で町民の方とお話した際、心地よい距離感で接してくださり移住を決意しました。仕事(デザイン関係)に関してはネット環境が整っている上で、クリエイターも多いため連携が取りやすく良い刺激をもらっています。不安だった雪は除雪車が綺麗にはいてくれて、何よりオーナーさんや区民の方がサポートしてくださるので乗り越えられています。特産品や自然などはもちろん、素敵な人が多くいて面白い町だなと感じています。
○先輩居住者 阿部馨さん・洋子さん
白倉区は戸数も少なく、ほとんどの住民が高齢者です。そんな中で武藤さん夫婦が移住してくれて区民みんなで喜んでいます。2人はまつりや公民館の雪囲い作業など、区内の集まりにも積極的に参加してくれて、本当に頼りになるしありがたいですね。また、2人がYouTubeに動画を上げると毎回視聴し2人の価値観を知ったり、家をリノベーションする様子を楽しんだりしています。積もった雪を除雪するだけでなく、かまくらを作っていたときは感心しました。これからも世話を焼きすぎない程度に、適度な距離感を保ちながら仲良く暮らしていきたいです。
◆CASE2 川通区
○移住者 岩崎文高さん
退職を機に山形への移住を考え空き家バンクで探していたところ、問合せに素早く反応をいただいたので、朝日町への移住を決めました。志藤さん一家には日ごろからお世話になっています。旦那の政利さんに除雪作業を手伝ってもらったり、農作業を体験させてくれたりと面倒を見てくれるので、特に大変に感じることはありません。そして、一枝さんが移住者ということもあり、悩みや苦労を共有できてとても助かっています。農作業は大変ですが何もかも新鮮で楽しいですね。気候も想像より安定していて過ごしやすく、元同僚にも自慢できる楽しい生活を送っています。
○先輩居住者 志藤一枝さん
私が移住したばかりで、英語塾を始めたとき「一枝さん一人だと子どもを預けるのが不安だけど、長く町に住む人が一枝さんを応援しているから信用できる」と言われたことがあります。その言葉は今でも大事にしていて、周りに感謝することはもちろん、次は自分が移住者の方を支えられるような雰囲気づくりを心がけています。文ちゃん(岩崎さん)とは似た立場にあったからか、すぐに打ち解け合うことができました。今では家族全員が文ちゃんと本音で話しています。これからも「おたがいさま」の気持ちを大切に、助け合いながら暮らしていきたいですね。
■空き家等バンクを運営している阪野正義さん(一般社団法人 希望者活動醸成機構代表)から利用の要点をお聞きしました
空き家などの成約には「交渉を進めていくうちに気が合った」など⼈の縁があって⾄ることが多い印象もあります。
利用希望者の中には、理想の物件像を持つなどのこだわりが強い方もいらっしゃいます。
「理想」はなかなか存在しません。成約された⽅は、所有者とじっくり対話し、地域のことも知って決断しています。地域の中で住民と関わり合いながら安心して暮らすためにも、利用希望者には焦らず⻑い目で物件を探してほしいですね。
物件を所有される方は、なるべく早いうちに登録されることをお勧めします。時間の経過での物件の損傷や、状況の変化で⼿続きが困難になるなどのリスク増加の可能性があります。思い出や気持ちの整理がつかないこともあると思いますが、合理性も持ち合わせましょう。売りたい・貸したいという思いがある⽅は、お早めにご相談ください。
物件の引き渡しまでは、数多くの作業や⼿続きがあります。建物にも鮮度があること意識して、少しずつ⾏動に移すことを⼼がけましょう。
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