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町長歳時記 (205)

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山形県朝日町

■「これから」が、「これまで」をつくる
~「未来」は「過去の意味を」変えられる~

弥生三月は別れと旅立ちの季節です。思い出の詰まった学び舎からの巣立ち。あるいは住み慣れた故郷を後に、新しい土地での新生活へ向かおうとする期待と不安が入り混じった旅立ちの季節であります。誰もが抱える不安や怖れを乗り越え、今までの経験を力に変え、絶えず学び成長し続ける、そんな人生を歩んでもらいたいと思っています。
今年に入って間もないころ、非常に興味深い言葉を耳にしました。それは「これからが、これまでをつくる」と言う言葉であります。ふっと聞き流しそうな言葉でありましたが、よく意味を確かめてみますと、これが実に不思議な言葉であります。普通私たちは「過去」という土台の上に「未来」を築いていくと考えます。しかしこの言葉は「これから」という「未来」が「これまで」という「過去」をつくっていくのだと言っているのです。本当に「未来」が「過去」を変えることなどできるのでしょうか。この疑問に対し、この言葉を次のように説明しています。
「例えば仕事で失敗してしまった時、失敗したという事実を消すことはできないが、失敗の意味は、これからの生き方次第で変えることができる。失敗から何も学ばなければ失敗は失敗のままであり、失敗から何かを学ぶことができれば、それは成長のための糧となり、人生の宝になる。私たちは過去を変えることはできないが、過去の意味はこれからどう生きるかで変えることができる」と教えているのです。
今、旅立ちの季節。人生の大海原を前に、失敗を怖れず、絶えず学び成長していく、そんな人生を送っていきたいものです。

朝日町長 鈴木浩幸

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