―町全体が博物館 朝日町エコミュージアム―
■第14回 熊野神社(宇津野)
所在地:国道287号線沿い、上郷宇津野の旧上郷小学校体育館裏の道を登ると参道があり、その奥の杉木立の中
文久3年(1863)に書かれた、当時の別当宝経院田村雄賢の文書によれば「羽州村山郡宇津野の豪氏田村俊雄の子雄友は、応保年間(1161~1163)の頃宇津野に館を構えて定住した。その子雄定は文治5年(1189)紀州熊野宮に詣で、その分霊を勧進し自ら宝経院と称し別当となり、この地に熊野神社を創建した」とあり、祭神は伊邪奈美命(いざなみのみこと)で明治6年(1873)には宇津野村の村社になっています。
参道に沿って「古峯(ふるみね)神社」や「湯殿山」「蔵王大権現」「養蚕山」などの石塔が立ち並び、地域の信仰の様子が伺えます。
○ウサヒのゆるっと解説
神社を創建した田村家は代々神官として別当を務めてきており、江戸時代末期からは、田村静氏が自宅で寺子屋を開き、明治7年(1874)には上郷小学校になったんだ。静氏の門下生50余名の寄付による酬恩碑(しゅうおんひ)が上郷集落センターの脇に立っているんだよ。
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