文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集 小さな変化と生きていく(3)

6/27

山形県朝日町

■知っておこう みんなのサポート
町では、認知症の方を見守る事業や、多くの方に認知症を理解してもらうための事業を実施しています。
お気軽にご相談・ご参加ください!

○みんなで認知症のことを学ぼう!
「認知症サポーター養成講座」
開催依頼受付中
寸劇では主に、認知症の方への正しい対応の仕方をお伝えします。
地域で認知症の方や、その家族を支える認知症サポーターを養成することを目的とした講座。
講話や寸劇を通じて分かりやすく認知症の特徴や正しい認識などを伝えます。
講師:町内の介護事業所や町立病院の専門職員
会場:町内小学校や公民館など
対象者:認知症について関心のある方どなたでも

○もっと認知症を詳しく知りたい方におすすめ
「認知症サポーターステップアップ講座」
次回開催:2月26日(水)午前10時~11時30分
会場:創遊館2階ワークルーム3・4
内容:盲特別養護老人ホーム和合荘施設長 山川淳司さんによる講話や、認知症に関する町の事業の紹介など

○相談して、ほっとしませんか?
「ほっとカフェ」
地域包括支援センター職員などによる、認知症をはじめ介護や健康に関する講話のほか、相談も受付けています。お気軽にお越しください。
日時:毎月1回〔次回…3月4日(火)〕午前10時30分~11時30分
会場:創遊館など

○もしものときのためにご登録を
「無事かえる見守り支援事業」
町に登録いただいた情報を寒河江警察署に提供することで、行方不明時の早期発見につなげるサービスです。
また、地域包括支援センターの職員が訪問し、本人の氏名・連絡先・よく立ち寄る場所・写真などについて聞き取るほか、常日頃の見守りの仕方などについても具体的にアドバイスします。
対象:認知症などのため、徘徊や迷子になるおそれのある高齢者とその家族の方

○月に1回、会いにいきます
「見守り訪問事業」
見守り支援員が自宅に訪問し、日常生活やお過ごしの様子についてお話を伺う見守り活動です。
頻度:月1回程度(月曜日、火曜日のいずれか)
対象:65歳以上の物忘れなどの不安がある方

問合せ・申込先:朝日町社会福祉協議会
【電話】67-2465

■みんなと、寄り添ったサポートを
最後に、サポートのポイントについて山形県認知症介護指導者で、盲特別養護老人ホーム和合荘施設長の山川淳司さんにお話をお聞きしました。

◆気持ちが楽になる受け止め方
認知症の方は最近のことを覚えにくいこともあって、常に「なんか変だな」という不安や不快感、違和感があります。これは、物事を思い出すことができにくくなり、現実と自身の脳内にある世界にズレが生じていることから起こるものです。自身が活躍した時代(小学生の頃や働いていた頃など)に時空を超えて戻っているような感覚もあります。
認知症の人がとる不思議な行動は「認知症という病気のせいで起こっている」と受け止めましょう。その上で「また…」よりも「なぜ?」「その行動をとる時間は?」「話す内容は?」などと、行動を分析すると気持ちが楽になったり、サポートに役立つようなヒントが見つかるかもしれません。

◆サポートで大切にしてほしいこと
サポートする際は、本人に寄り添った対応を心がけましょう。そして「なんでもしてあげる」ではなく、その人らしさを知り、何らかの役割を担ってもらうことが大切です。たとえ失敗したとしても責めずに「ありがとう。助かった」と伝え、達成感や満足感を感じてもらいましょう。皆さんも失敗を責められると焦りや不安を感じますよね。認知症の方も同じで、その焦りや不安な気持ちが症状の進行につながってしまいます。
また、試されることは苦手ですので「私のこと覚えてる?」などと記憶を確かめるよりも「○○です」と先に答えを出してみましょう。また、その答えを否定されたり違うことを言われたりしても、正そうとせずに合わせてみましょう。
ほかにも、言葉がうまく発せなかったり、文脈を整えられなくなったりするとコミュニケーションの機会が減り、孤立する傾向にあります。焦りや不安はもちろん、孤独感も症状の進行につながりますので、コミュニティに加わってもらうことが大切です。

◆みんなで認知症に寄り添う
家族だけでなく、地域の方々も認知症を正しく理解することで、誰しもが生き生きと暮らせるようになるはずです。
認知症は、本人の性格や物事の受け止め方によって症状が違うこともあり、明確な対処法がなくケアが大変な病気です。一人で抱え込まず、サービスを活用するほか、悩みを共有しましょう。悩みや不安を感じたら、ぜひご相談ください。

◆こういうとき、どうする?具体的な対応方法の例
○こちらに気付いてほしいとき
視界が狭くなるため、後ろから近づくと怖がられる場合があります。遠くから姿を見せ、近づいて声をかけるなど、自然に視界に入るようにしましょう。

○作業など役割を与えるとき
サンプルとして完成品を置きましょう。読んだり聞いたりするよりも、形にすることで本人も自分の目で見て納得しやすくなります。「百聞は一見に如かず」です。

○間違ったことやちぐはぐなことを言われたとき
正そうとせず、話に合わせましょう。例えば「帰りたい」と言われても「帰りたいよね」と同じ立場に立ってみましょう。話をすぐにそらしてしまうと「話を聞いてくれない」と傷ついてしまいます。説得よりも納得してもらうことのほうが、スムーズに本人にも理解してもらえるはずです。

問合せ先:地域包括支援センター
【電話】67-2156

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU