村山市は昭和29年に誕生し、今年、市制施行70周年を迎えました。11月1日、市制施行記念式典・公演が市民会館で行われ、会場には市内中学生をはじめ、多くの市民の方が出席したほか、来賓として交流都市と県および近隣の市区町村長、官公署、議会関係者の皆さんをお迎えしました。
市は、この節目にあたりこれまでの70年を振り返りながら、今後の10年を見据えた「村山市第6次総合計画」の策定を進め、次の世代へつなげるまちづくりに取り組んでいきます。
記念式典の開会に先立ち、名誉市民称号贈呈が行われました。映画監督の村川透氏、書道家の齋藤湖舟氏に志布市長から彰状と名誉市民章が贈られました。
志布市長の式辞に続き、村山市議会高橋菜穂子議長、友好都市の北海道厚岸町長、東京都台東区長など、ご来賓の方から祝辞をいただき、楯岡小学校合唱部の皆さんによる記念合唱で式典に花を添えていただきました。
記念公演では、湯野沢伝統芸能保存会が「湯野沢奴ふり〈奴連〉」と「天神湯野沢鹿の子踊〈鹿の子連〉」の迫力ある伝統芸能を披露しました。
日本女子体育大学新体操部は、村山市の自然の豊かさなどを表現した、壮大な演技を披露しました。
大勢のお客さまをお招きした祝賀会は、東京・仙台・関西の各村山会など、ご来賓の方からご挨拶をいただき、終始なごやかな祝賀会となりました。
■名誉市民の称号を贈呈
◇書道家 齋藤(さいとう)湖舟(こしゅう)氏
(本名 齋藤(さいとう)峻(たかし)氏)
1940年(昭和15年)村山市生まれ 84歳
書道家岩崎潮風氏の創設した創琢書道会の後を継ぎ、1996年以来、創琢書道会の会長を務めている。
作品制作に取り組みながら、全国各地の500名を超える会員の練成会を開くなど、後進の指導、育成に貢献されるとともに、一般財団法人毎日書道会の理事・審査員をはじめさまざまな役員や審査員を務め、県書道連盟の副会長としても、書道の普及活動に力を入れている。
また、村山市民が浅草寺に10年に一度奉納する「大わらじ」への揮毫(きごう)も担われるなど、地域における書道環境の向上や普及に広く貢献されている。
◇映画監督 村川(むらかわ)透(とおる)氏
(本名 高橋(たかはし)透(とおる)氏)
1937年(昭和12年)村山市生まれ 87歳
1959年以来、映画監督として「蘇る金狼」、「西部警察」、「あぶない刑事」といった映画やテレビドラマなど多くの映像作品を手がけられ、業界における第一人者として活躍されている。
所属する日本映画監督協会の中では経歴の長い日本を代表する映画監督であり、2005年からは山形国際ムービーフェスティバルの選考委員長として映画界に貢献されている。
また、2014年に楯岡の生家を改装したホール「アクトザールM.」での活動は、市民が手軽で間近に芸術を体験できる拠点として、地域の文化芸術環境の向上にも大きく貢献されている。
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