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自治体の皆さまへ

菅野大志の「いどばた会議」vol.25

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山形県西川町

まちづくりに関する活動や近況などを西川町長・菅野大志が綴ります。

■今月の大ニュース!
『20年ぶりのにしかわ夏祭り! 晴れてよかった! 5,000人以上の来場、ありがとうございました!』

1.夏祭りは506の協賛、250人超の消防団・ボランティアの協力で開催
皆さまのおかげを持ちまして、7月27日の「感謝のにしかわ夏祭り」を無事に終えることができました。花火の打上げの瞬間は、「うちの町なの?」と思うほど美しい光景でした!降水確率90%を覆したのは、皆さまの熱意と想いによるものだと思います!
人口減少が進む中、どの地域でも催事の規模縮小や廃止が増えている中、わが町はお祭りを復活させようとする動き・活力がでてきたことを改めて嬉しく思います。これには、昼から夜まで放水・警戒に当たっていただいた消防団の皆さま、おもてなしいただいたボランティア(デジタル町民25名を含む)の皆さまのおかげです。ありがとうございました。
町民の皆さまからも、「友達を誘って一緒に見に来たよ」「来年も開催してね」などの声をいただきました。また、町民の皆さまには、「つながるくん」で来年度に向けたアンケートを実施していますので、ご協力をお願いします。
私も、花火打上の瞬間、涙目の職員・ボランティアと抱き合って喜び、達成感を分かち合いました。本気で取り組むっていいですよね!皆さま、ありがとうございました!

2.夏祭りの開催目的=さらに温かい地域になって西川ファン・移住者を増やす
地域の活力維持・経済活動の維持のためには、一定の人口が必要です。人口減少を抑制するためには、Uターン・移住者を増やす。わが町は、全国的に珍しい人口社会減(転入-転出)ゼロとなりましたが、この流れを継続することが重要です。そのために大切なのは、「地域の希望」を感じるか。地域の希望が高ければ、人口増、減少抑制が図られる傾向にあります。
希望を感じるには、「行政の信頼性」と「まちの動き」「寛容性(温かさ)」が重要という調査結果があります。
「行政の信頼性」を高めるため、私や町職員が頑張ります。町としましても、すっだいこと補助金創設、ミニデイ、交流サロン開催を促しつつ、トラスなどの交流拠点を整備。さらに、今回のようなイベントを通じて、町内外、老若男女、地区を超えて交流し、「まちの動き」を活発化させ、温かい地域を皆さまとともに目指していきたいと考えています。
なお、今回の「にしかわ夏祭り実行委員会」の収支の速報値は下記のとおり。森興産(株)(森隼人代表取締役、大阪府)の寄附、ご協賛、国のチャレンジ補助金により町の負担は100万円に抑えることができました。来年も7月最終週の土曜日に開催できたらと思っております!

3.いきいき健幸のために、高齢者支援基金を積立て機動的に対策
西川町は、2年間で当初予算を32%増やしましたが、貯金(財政調整基金)を減らさずに財政運営できています。国等からの補助金がくるのはデジタル活用として、タブレット(全額国補助)を使っていただいているおかげです。
しかし、国全体として、社会保障費以外で高齢者支援に充てられる補助金は少ないです。福祉サービスを向上すればするほど、介護保険料が上ってしまうため、新たな財源をつくらなくてはいけません。そこで、NFTや視察料、私や副町長の講演料をその基金に積み立てています。今年度の西川町への視察者数は現在233人に上り、原則1人5,000円の視察料をいただいています。私の講演依頼券・50万円の5本が4時間で完売。これからもあの手この手で、補助金を獲得しにくい福祉分野の事業費を稼いでいきたいと思います。

4.昨今の想定を超える大雨、改めてダム・治水の重要さを認識
この度の大雨で酒田・新庄地域を中心に被害が発生したほか、西川町出身で新庄警察署に所属していた玉谷警部補(巡査長から2階級特進)が職務を全し不幸に見舞われたことに哀悼の意を表します。
西川町は、寒河江川流域に住宅の7割が集中しています。私は、町民の安心安全を預かる責任者として、ダム・治水・地滑りに関する国土交通本省会議と財務省への要望は必ず出席する!と決めています。
なぜなら、昨今の気候変動による大雨台風被害が東北・山形で起こりやすくなっているからです。世界的に見ても、日本近海は、海面温の上昇が目立っており、災害の発生が予測しにくくなっています。
〔下記図・(出典)欧州中期予報センター ※詳細は、本紙をご覧ください。〕
そのような中、寒河江川流域に大きな被害が少ないのは、寒河江ダムのおかげです。今回の雨量で想定しても、ダムは寒河江川の水位を1.6m下げる効果があります。また、県内で珍しい国土交通省直轄事業(毎年約10億円の予算)である志津地区の地滑り対策工事の継続も重要です。
ダム建設で移転を余儀なくされた112戸の想いも大切にするため、歴史文化資料館で企画展を開催しました。今後、防災情報もつながるくんを通じて配信してまいります。

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