前回は医療機関機能維持のための医師確保の話題を紹介しました。その他にも、当院は医学生など医師を志す皆さんの実習の場として積極的な受入れを行っており、将来的な医師確保につなげようとしています。今回は8月と9月に受入れを行った医学生の実習の様子を紹介します。
■医学生の地域医療実習受入れ
◆山形県地域医療実習
8月22日、東北医科薬科大学1年の増田純輝さんが実習を行いました。
これは、医学生から地域医療への理解を深めてもらうことにより山形県内医療機関への勤務に結び付けようとする事業で、山形県が主催し、当院と県立中央病院が受け入れました。
▽増田さん感想から
地域医療とはどれほど過疎化が進む地域であっても1人でも診察を望む患者の方がいる以上なくてはならないものであり、地域住民の健康面のみならず生活面にも目を向け総合的に診察する必要があると感じました。
今回の見学は将来医師となってから地域医療に従事することを考えている私にとってかけがえのない一日となりました。
◆自治医科大学地域医療臨床実習
9月2日から5日間にわたり、自治医科大学5年の山本晃大さんが実習を行いました。
同大学では、5年生を対象に学生の出身都道府県の卒業生が勤務する病院などで実習を行っており、今回は当院の山川医師の指導による実習を受け入れました。
▽山本さんの感想から
普段の外来診療や救急対応に加え、訪問診療といった地域医療ならではの経験をさせていただき、将来、山形に戻ってくる身として、とてもためになる貴重な経験になりました。
この経験を活かして、これからも勉学に励み、将来の山形に貢献できる医師になれるよう頑張っていきたいと思います。
■研修医の秦野智晴先生からメッセージをいただきました
今回7月22日から8月16日までという短い期間ではありましたが、地域医療研修という形で皆様方の診療に関わらせていただきました。
西川町立病院では、訪問診療や健診業務など急性期病院としての県立中央病院ではあまり馴染みのない医療を経験させていただきました。日々の診察の中で特に感じたのが、患者さんと病院スタッフの距離の近さです。病院スタッフが患者さんの生活背景を把握していることも多く、これが患者さんの生活に密着した医療の提供に繋がっていると強く感じました。
今回の研修で学んだことを生かして、医師として研鑽を積んでいきたいと思います。ありがとうございました。
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