西川町は令和5年10月にかせぐ課準備室サウナ推進係を発足しました。令和6年4月に、正式にかせぐ課が配置され、その係の一つとしてサウナ推進係があります。サウナ推進係では、「ととのうなら西川」のキャッチコピーのもと、官民連携による一体化した広報・事業による町内事業者のかせぐ仕組み作りの推進を行っています。
具体的な取り組みとしては、サウナ事業者と町によるサウナの横連携チームを発足し、その活動は、各サウナ事業者との情報共有及び一元化した情報発信、協同イベントの開催、ファンの囲い込み、ファン参加型の対話会と多岐にわたります。
また、町としても令和5年4月に、フィンランド式の本格サウナが楽しめる施設として水沢温泉館のリニューアルや町産材の西山杉を活用した移動式トレーラーサウナの製作を行いました。水沢温泉館では、リニューアル後多くのメディアから取材いただき、結果的に全国のサウナファンが選ぶ「行ってみたいサウナ」山形4位のサウナ施設へと変貌を遂げました。また、移動式トレーラーサウナは「いつでもどこでもサウナ」のキャッチコピーのごとく、従来の店舗型サウナとは異なり、町内外に向けて広く西川サウナを広める広告塔としての役割を担っています。最終的にはオークション形式にて販売され、その売り上げは、かせぐ課の命題である高齢者福祉施策のため、かせぐ基金へと充当されました。
そして今年度は、一体的な広報は継続しつつ、サウナ事業は推進から自力の底上げへとステップアップし、サウナ事業者自らかせぐ事業を推し進めています。ここではその新たな取組みと、西川サウナが取り上げられた最近の動きを紹介します。
1 移動式トレーラーサウナがダムサウナ実証実験をスタート
昨年度、町が製作した移動式トレーラーサウナをオークションにて落札した一般社団法人月山朝日観光協会は、今年度、これまでのテントサウナ事業に加え、自力向上及び「いつでもどこでもサウナ」を実現すべく、今年9月に全国的にも珍しい月山湖でのダムサウナの営業を開始しました。
こちらの営業は、11月中旬まで完全ァンを始めとする多くのサウナファンの方にご利用いただきました。他では味わえないダムダイブや、大自然を眺めながらの外気浴といった他サウナ施設との差別化やサウナ×ウェルビーイングという新たな可能性を見出しています。
来年度の本格営業に向けて確かな手ごたえとともに、一体化した広報の継続による認知度向上に努めてまいります。
2 「ととのう!にっぽんサウナ大賞」で特別賞を受賞!
去る12月26日、日本サウナメディア協会が2024年にもっとも注目、話題を集めたサウナを表彰する「ととのう!にっぽんサウナ大賞2024」にて、西川町のサウナが特別賞を受賞しました。
今回の受賞には、昨年度より当町で推し進める「ととのうなら西川」のブランディングおよび官民連携による一体的な広報や事業連携の賜物です。
今後も当町の新たな観光資源のひとつとして、広く町内外の方から愛されるサウナへあゆみを進めてまいります。
3 総再生回数1万2千回を突破 東北芸工大の学生が西川町サウナでショートフィルム作成
遡ること昨年の11月、東北芸工大の学生で、西川サウナコミュニティ―にも参加している森谷綜太さん(東北芸術工科大学映像学科3年)から、西川町のサウナを題材としたショートフィルムの作成依頼をいただいたことから始まった今回の企画。
撮影当日は、あいにくの雪模様でしたが、学生の皆さんは寒さに負けず、町内の自然や水沢温泉館などの施設を訪問し、当町の魅力発信のため町内を駆け巡りました。
そして遂に、今年1月10日、学生の皆さんが作成したショートフィルムが完成し、インスタグラム内「アチーな西川(achi_nishikawa)」にて3本の動画が公開されました。公開と同時に、みるみる再生数は伸び、2月5日現在、3本の動画の総再生回数は1万2千回を突破しました。
◆「ととのう」とは?
サウナでよく聞く「ととのう」とは、心身ともにとても調子の良い状態のことをいいます。
「ととのう」には、サウナ、水風呂、外気浴(休憩)の温冷交代浴の3ステップを最低1~3セット繰り返すことで、体がふわっと軽く感じ、頭がスッキリとした感覚になります。
効果の感じ方に個人差はありますが、比較的誰でも簡単に「ととのう」状態を体感することができます。
(1)サウナ
(2)水風呂
(3)外気浴
最低1~3セット繰り返す
※詳細は、本紙をご覧ください。
◆西川ならではのサウナで「ととのう」を体験
2月1日から始まっている「雪旅籠の灯り」との特別コラボ企画として、テントサウナを開催しています。
西川の冬ならではの刺激と癒しをぜひ体験してみては?
◆西川町のサウナの魅力発信のために
▽Interview 東北芸術工科大学 映像学科3年 森谷綜太(そうた)さん
自分がもともとサウナが好きで、西川町やサウナのことも知っていたので、動画の題材にしようと思いました。
これまでは、自分の好きなものを題材にすると、主観的なものが多くなってしまうと思い、好きなもので作品を作ったことはありませんでした。今回は自分1人ではなく、グループでの制作だったので作ってみようと思いました。グループで作ったことで、自分では考えなかった視点が多く出てきて、さまざまなことを取り入れながら撮影ができたと思います。また、西川町に対するイメージも新鮮なものになりました。
撮影する上で当たり前ですが、伝える情報に間違いがないようにしっかりとリサーチを行いました。僕が西川のサウナに持ったイメージは「大自然を感じられること」。景色の美しさを大切にして、BGMは使用せずに深々と雪がふる様子など、そのままの「西川町」の空気感を感じていただければと思います。
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