町長室から

3／25

厳しい冬が通り過ぎて、待ちかねた春は比較的早くやってきました。3月が穏やかな気候だったこともあって、雪解けも一気に進み、平年よりも数週間早いペースで積雪がなくなりました。そうなると、今度はこれから夏にかけての水不足も心配されるなど、万事順調とはいかないのが現実です。前回、「球春が楽しみだ」だと書きましたが、「WBC」での日本の大活躍は国内で大きな感動、話題を提供してくれました。準決勝、決勝の戦いは筋書きのないドラマそのもので、見応えたっぷりでした。WBCでの日本優勝の経済的な効果も約600億円とも言われています。一つのプラスが別のプラスを誘引する好事例となりました。さて、新たな年度に入って、園・小・中・高の入園・入学式がコロナ禍前の形で実施され、新人の皆さんを温かく迎え入れてくれました。社会人にとっても、慣れ親しんだ場所から異動してこの春を新天地で迎えた方も多いと思います。そして、4月中を忙しく過ごして、新たな部署に少し慣れたころにゴールデンウィークとなるのが毎年のこと。「五月病」という言葉もあるぐらいで、ここをスムーズに乗り越えることは、その後の活動をより順調に進めるための一つのポイントともいえるものです。子供たちだけではなく、社会人にこそあてはまることかもしれません。できるだけ屋外に出て、軽く体を動かしたり、周りの風景を楽しんだりして、この心地よい季節を感じてみることで気分転換も若干なりとも図られると思います。花粉症の心配のない方はマスクを外して、ウォーキングをしながら、さわやかな空気や緑に触れることで、心地よさとともに新たな魅力の発見もできるかもしれません。どうぞ、しばらくは”春のかねやま”を楽しみましょう。

佐藤　英司