■住んでよし訪ねて良し
このように深刻化する課題を解決するとともに、魅力や活気のあふれる町づくりのため、今後の町の財政運営の方針としては、町の将来を見据え、積極的に投資をしていく局面であると考えております。
また、多くの町民の皆さんが末永く元気で健康な暮らしを送れるよう健康づくり事業にも、引き続き力を入れて取り組んでいきます。このほかにも、町民の皆さんのお話を伺いながら、必要な事業に投資をしていきたいと考えております。
近年の事業見直しを通して、歳入規模に合わない事業の実施が、財政状況を悪化させる大きな要因であることは、職員にも浸透しつつあると実感しています。
今後とも、「町の人口や収入に対して、過剰な支出ではないか」、「本当に町民のために効果のある事業なのか」などの観点を常に持ち、安定的かつ積極的な財政運営を実現していきます。
これからの金山のまちのすがたについて、皆さんはどのようなイメージを抱いておりますでしょうか。2052年の人口は、約1,800人と試算されました。
今後、さらに人口や税収が減っていく中で、身の丈にあったまちづくりが当然必要となります。ここ最近で、財政に明るい兆しが見えましたが、小さい町であり、税収は少ないので、引き続き財政健全化策は継続いたします。
そのような中でも、金山でしかできない住民サービスの提供を行っていきます。そのためにも、金山にしかない魅力のさらなる発掘や磨きをかけて、それらを積極的に発信していくことが極めて重要だと考えています。
また、10年先、100年先の金山町を意識してまちづくりを町民の皆さんと一緒にしていきたいと考えております。
住んで良し訪ねて良しの町へ!金山町は新たな時代へ突入します。明るい未来と希望あるまちづくりを皆さんとともに、これからも進めてまいります。
金山町の人口…令和4年11月に4,997人となり、初めて5,000人を切りました。今年10月末で4,866人となっています。今後の推計では、令和14年に3,818人、令和24年度に2,741人、令和34年度に1,800人と予測されています。国の推計よりも速い速度で人口減少が進んでいます。今後いかに人口減少カーブを緩やかにしていくかが、町づくりの大きなカギとなります。
■財政健全化が着実に前進
令和2年の町長就任時のマニュフェストにおいて、「町財政の早期の健全化」を掲げ、約3年半の間、優先して進めてきた事項でもあります。
具体的には、徹底的な事業見直しや大規模事業の計画修正等に踏み切り、経常経費の削減や後年度の財政負担の軽減などを図り、町の歳入規模に合った支出に近づけることができました。この中には痛みを伴う改革もありましたが、町民の皆様のご理解とご協力によりまして、着実に財政健全化を進めることができたと確信しております。
町の財政状況の現状、令和4年度の決算についてご紹介いたします。
令和4年度は、一般会計において3億304万円の実質収支黒字を確保しました。また、町の貯金である基金に3億円以上積み増ししながらも、町の借金である町債は3億円以上残高が減少しました。基金への積み増しや町債の圧縮については、近年における早期健全化のための計画的な財政運営の結果であると捉えています。
令和4年度は継続したコロナ対策に加え、喫緊の課題である物価高騰対策等を講じながら、「財政健全化」を着実に前進させることができました。
今後は、人口減少に比例して、町の収入が減少する上、特に若年層人口の減少は、担い手不足による産業や地域そのものの衰退に直結します。
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