地域おこし協力隊 池田達哉
■新年あけましておめでとうございます!!
有屋の「いわなや」を、事業承継する活動をしております協力隊の池田です。
今月のコラムは、昨秋に行った金やまめと神室イワナの採卵と受精卵飼育について報告します。当養魚場では、10月中旬頃よりやまめの採卵を開始して、11月よりイワナの採卵を行っておりました。親になる魚たちは、秋口には、体に婚姻色が表れ始め、特に雌魚は、お腹が、大きく膨らみ、卵を持っていることが明らかにわかるほどに、成長します。
その頃より、養魚場では、3日1度のペースで、雌魚の卵の状態が受精にベストなタイミングを計るために「熟度鑑別」を行います。それを経て、雄魚より採精を行い、受精卵を作ります。その受精卵は、その後、神室山の沢水を引き込んだ、孵化箱の暗室にて、穏やかな水量で育ちます。およそ積算温度130度を迎えるころには、心臓血管が太く見え始め、170度を迎えるころには、ハッキリとした眼が確認できるようになります(発眼卵といい、出荷対象となります)。さらに、220度を迎えるころには、始めは薄黄色をしていた受精卵は、ほんのりピンク色に変化し、260度を迎えるころには、魚の眼や体は、ピクピク小刻みに動くようになってきます。こうして、300度(受精からおよそ1か月以上)を迎えると、成長の早い魚から、徐々に孵化します。この後、魚達は、さらに積算温度300度を迎えるころ、おそらく、広報かねやま1月号が皆様のもとに届くころには、卵黄をほぼ吸収し終わり、体重0・1グラムほどになりエサ付けを開始しているころです!
金山町に赴任して、早いもので1年が経ちました。今年も張り切っていきたいと思います。
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