金山町町制施行100周年を迎えるにあたり、「わたしの願い」をテーマに町民の方々からご寄稿いただきました。これをきっかっけに皆さんも今の自分をみつめ、金山町の未来について考えてみませんか?
■金山駐在所の7年
(前)新庄警察署 金山駐在所 所長 笹 裕治(ささ ゆうじ)さん
私は平成29年春、金山駐在所に赴任しました。植樹祭の際には新庄署で警備担当の部署に居たため知らない町ではありませんでしたが、それでも久しぶりの駐在所勤務に少し緊張していました。勤務してみると、皆さん親切、気さくで、のんびりしていました。そして口々に「金山は事件も災害もない町だ~」と危機意識が無いのを心配していた昨年、特殊詐欺で町民が約50万円の被害に遇っています。人の良い町民を狙い、固定電話、SNS等で「還付金がある」「未納料金がある」「絶対儲かる」というのは詐欺の恐れが高い事を知り、すぐに警察署や駐在所に相談して下さい。また、元旦に発生した能登半島地震のように、災害もいつ発生するか判りませんし、近年の天気予報では「〇年に一度の…」と言う言葉が普通に出てきています。金山町でも平成30年8月に2度の集中豪雨に見舞われています。「今まで大丈夫だったから」と油断せず、万が一に備え、今できることから始め、一人一人の防災力のアップに務めて下さい。この記事が広報に掲載される頃には私は退職しています。7年間ありがとうございました。後任者もよろしくお願いします。
■パーフェクトデイズを求めて
金山町交通安全母の会 副会長 沼澤(ぬまざわ)ひろ子さん
日頃皆様には交通安全母の会の事業にご理解、ご協力を賜り感謝申し上げます。私は映画が好きで「PERFECT DAYS」という作品を観ました。パーフェクトデイズとは申し分のない日々、素晴らしい日々などの意味です。主人公の日常を淡々と追ったものでした。彼の生活は簡素ながらも小さな幸せが溢れている完璧さ。何の欲もなく静かな心地よい日常でした。それを観て私は、幸せの願望は個々の価値観によって全員が違う。パーフェクトデイズを求めて人々がより良く社会生活を送るには、個々が尊重され生き生きと住み続けられる町が理想です。金山町には美しい町並みと寛容な開かれた町民気質があると思います。今は情報をフルに活用して、金山町の良さを発信し、教育に力を入れ若者に向けた企業誘致、住宅の整備など人口減少対策等を早急に進めていただきたいです。また、行政に携わっている方々は、町民に寄り添い想像力と情熱を持って、施策に尽力していただきたいと思います。町制施行100周年を迎えるにあたり、私たちが更に歴史を紡ぎ次世代にバトンタッチするには、みんなが想像力と思いやりを持って行動することが重要だと思います。
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