診療放射線主査 柴田 寿彦
■「大腸検査の現状」
医療施設内における各々の検査は、患者の状態を把握するために絶対必要なものとされています。そしてその検査には、患者への苦痛や負担が必ず伴います。
以前は、疾患を見つけるため医師の主導の下、検査を行うケースが殆どでした。しかし検査法や技術の進歩により、患者主導で患者への苦痛や負担を少しでも軽減した、より精度の高い検査が考案されています。
当診療所における放射線の検査は数種類あり、それぞれにおいて装置が異なります。そして各々の装置は約十年に一度更新されています。
今年は1月にCT装置を更新しました。性能は大きく変わりありませんが、装置内のソフトが改良されました。また当診療所で行っている大腸CTの解析ソフトが追加されました。
これにより、大腸CTの検査後すぐに大腸内を仮想内視鏡を活用することで観察出来るようになりました。これまで読影が済むまで観察が難しかった大腸内の観察が簡単に行えるようになり、読影までの期間の対応が非常に楽になったように思います。
以前、大腸の検査は、透視装置や内視鏡を使って行うのが主流でしたが検査前の処置や検査中の患者への苦痛・負担が大きく、健診の二次検査としても希望する患者は少ないものでした。
大腸の検査法として2019年6月に大腸CTを導入して以来、現在では年間約50名がこの検査を受けるまでになっています。
町公式ホームページでは、毎月の外来担当医を掲載しております。ぜひご活用ください♪
<この記事についてアンケートにご協力ください。>