人生一度きり。
後悔のないようにワクワクを創造し
人と人との想いを紡いでいきたい。
■人々の交流の拠点としてKamuro hutteが紡ぐひとの縁
宮城県仙台市から移住し、金山町でのくらしを始めた2人がCAFEandBAR「Kamuro hutte」を開業した理由とは。
人と人とを紡ぐ「縁結び」からひも解く地域の未来について。
○大友 淳(おおとも じゅん)
キャンプ、バイク、スノーボード、釣りなどのアウトドアが趣味。雇用創出、地域の場づくりのため金山町に移住。宮城県仙台市出身。
○澤野 美香(さわの みか)
キャンプ、焚火が趣味。野外で食べること、料理を作ることが好きで「日々楽しく生きる」をモットーにするチャレンジャー。宮城県仙台市出身。
■町の未来を「対話」から模索していきたい2人が描く、地域に根差したCAFEandBAR
美しい高原にたたずむホテルシェーネスハイム金山。金山杉と古城のレンガで建築され、神室の大自然に調和した姿はまるでヨーロッパドイツにある集落のような雰囲気を感じさせてくれます。そんな異国情緒溢れるホテルの一画にCAFEandBAR「Kamuro hutte(カムロ ヒュッテ)」(以下「ヒュッテ」)をオープンさせた大友淳さん。ヒュッテをオープンするまでは仙台市の冷凍食品会社に勤め、大手食品会社の商品管理や現場立ち上げ、新人教育を約20年間行ってきたそうです。そんな大友さんはなぜ、宮城県仙台市から約150キロ離れた大自然の中でヒュッテをオープンすることを決意したのだろう。
仙台市内で勤務されていた大友さんと澤野さんは趣味である山菜取りやキャンプを楽しむため、東北各地を巡り、様々な人や土地柄に触れ、多くの見聞を深めました。そんな日々を過ごす中、山菜採りに誘われ、なにげなく訪れた金山町の大自然と人々のあたたかさに魅せられ金山町に移住することを決意。「神室トラウトファームの池田達也(いけだたつや)さんや神室キャンプサイトの菅圭一(かんけいいち)さん、遊学の森の三上重幸(みかみしげゆき)さん、ホテルシェーネスハイム金山の庄司大寛(しょうじとものり)さん、認定こども園めごたまの井上亘(いのうえわたる)先生など、金山町に移り住む前に多くの方々と知り合いました。皆さんから様々な話をお聞きする中で、金山町や神室一帯を盛り上げていきたいという強い信念が感じられました」と大友さん。「金山町民とのコミュニティーが出来た事は大きなきっかけでした。私たちがまだ観光客だった頃、神室キャンプサイトをよく利用していました。その際、雰囲気はいいのに明かりの灯らないホテルのバーカウンターを見かけ、寂しさを感じたのをよく覚えています。同時に『このバーカウンターを活用したい…』という気持ちが芽生えました」そう澤野さんは続けます。熱い想いを持つ町民に刺激を受けた大友さんと飲食店経営が夢だった澤野さんは、活用される頻度が減っていたホテルシェーネスハイム金山の「レストランパル」をヒュッテとしてリニューアルオープンすることを決意。令和6年4月から金山町でのくらしを始めます。
お店のオープンに向け、さっそっく準備をはじめた二人はホテルの雰囲気に合わせ、ドイツをイメージしたメニュー作りとSNSでのオープンの告知などを行いました。「特にメニューには強いこだわりを持っています。ありきたりなメニューにならないようにオリジナルのアレンジを加えているのでぜひヒュッテに食べに来てほしいです」と語る大友さんは令和6年6月28日、念願のCAFEandBAR「Kamuro hutte」をオープンさせました。「ドイツ語で『山小屋』という意味なんです。ホテルの雰囲気にも合うし、とても気に入っています」と笑う澤野さん。続けて「晴れた日にテラス席に座ってみると、自分でも『この場所最高』と思います。目の前がキャンプ場で、同じエリアには山形県初の管理釣り場『神室フィッシャーマンズロッジ』が間もなく完成する予定です。ヒュッテはアウトドア、アクティビティー、カフェ、お酒好きにはたまらない場所になりました」と嬉しそうに魅力を紹介してくれました。
■私たちの夢。それは人と人とを紡ぐこと
ヒュッテをオープンするにあたり、二人には大きな目標が2つあります。1つ目は神室のファンや金山町のファンを増やすこと。単なる飲食店としての役割だけでなく、金山町の魅力発信や観光案内の一助を担い、ホテルやキャンプサイトの利用者にとって居心地の良い場所を提供すること。2つ目は町の活性化のため、奮闘する多くのチャレンジャー(挑戦者)が交流し・学び・模索することが出来る拠点にしていくこと。大友さんにとってチャレンジャーとは町外から移り住んできた人だけではなく、これまで町のために奔走してきた区長さんや議員さん、地区のお父さん、お母さん、若者の事を指し、熱い想いを持った町民が夢を語れる環境をここから創出していきます。
ヒュッテは人と人とを紡ぐ交流の場として、そして人々が”夢”を語れる場所に生まれ変わりつつあります。町の魅力を多くの人に伝え、輪が広がっていく。それは二人が初めて金山町に訪れた時に感じた感覚そのものなのです。
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