町長 佐藤英司
9月1日は「防災の日」です。そして、8月末から9月初めが「防災週間」です。しかし、自然災害はいつ来るかわかりません。しかも、最近は、激甚化、頻発化しています。7月25日から26日にかけて、当町を含む最上管内、庄内地方と隣県秋田県内にも、大きな傷跡を残しました。大雨警報、土砂警戒情報が発令されるなど、これまで経験のない降雨量が記録されています。6月半ばまでは深刻な水不足状態でしたが、7月に入ったら一変して、豪雨の山が2回ありました。7月7日から10日にかけては大雨警報の発令などから「高齢者等避難」を出しました。3世帯10名の方が避難されました。そして、再度、7月24日から26日にかけては、大雨警報に続いて、「土砂災害警戒情報」が発令されました。これにより、中田地域全域、漆野、谷口地域に「避難指示」を出しました。10世帯27名の方が避難されました。災害では、「空振りはあっても、見逃しはあってはならない」ことを踏まえて、気象情報をつぶさに確認して、「避難指示」を出すとともに、それに伴った準備、段取りを進めて、避難所開設をしました。避難された方からは安心していただけたと思います。
今回の豪雨災害は、当町では人的被害はなく、家屋の被害は若干ありましたが、大きくはありませんでした。それでも、道路や農地への冠水、土砂流入と法面の崩れ、畦畔の崩れ、山林の土砂崩落、小学校プールへの倒木・土砂の侵入、スキー場の迂回路の崩落など、多くは中小規模ですが、全体としては大きな被害となりました。近隣の市町村では、人的被害、家屋の被害とともに、道路の寸断、農地、山林の崩壊、停電、断水を含めて、大規模の災害が発生しています。一日も早い復旧・復興が望まれますが、一足飛びにはいきません。さらに、水田や畑地への冠水の影響が収穫にどれほどの影響となるかも心配です。9月1日には町の防災訓練も実施しました。「備えあれば憂いなし」とはいえ、備えのレベルが適切なのか、検証・検討して、次に生かしていく必要があります。
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