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自治体の皆さまへ

町立金山診療所だより ほっとクリニックvol.188

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山形県金山町

町立金山診療所 所長 髙橋 鴻志

■忙しい人のための健康食
皆さんこんにちは。町立診療所の高橋です。夏祭りも終わり、きっと皆さんお忙しくされているかと思います。今日はそんなお忙しい皆さんのための、食事のお話です。
健康に気を遣った食生活はお金や時間に余裕がある人だから出来るんだ。そう思ったことはありますか?ある意味ではそれは正しいかもしれません。完璧を目指して可能な限り体に良さそうな食事を追求するのは、バラエティ豊かな野菜や果物を購入し、たっぷりと時間をかけて食事を準備できる人でなければ、現実的には難しいでしょう。
しかし、そもそもそんな必要はないと私は思います。私達は完璧ではないので、常に完璧な食事をすることなど出来ませんし、そんなことをする必要もない。むしろ、普段の生活の中で「ちょっとマシ」な選択を続けることが私達にとって大切で、かつ現実的に出来ることだと思うのです。
私達はいつも何かしらやることがあるので、いつも健康のために気をつけることなど出来ません。時間がなく、コンビニで買って食事を済ませるしかないことも多々あるでしょう(ちなみに、私を含め世の中の医師のほとんどがこのライフスタイルだと思われます)。もちろん、健康という面からは良い行動ではありませんが、忙しいのだし、仕方がないのです。だから私は、その中でも「ちょっとマシ」な選択肢を取ろうよ、と皆さんにおすすめしています。「ちょっとマシ」というのは、レジ横のフライドチキンを我慢してサラダチキンにしたり、マヨネーズがたっぷり乗った菓子パンを避けておにぎりにしたり、そういったことです。カップ麺にも塩分量やカロリーの差がありますから、少しでも塩分量やカロリーが低いものを選ぶことが出来ます。飲み物も、その甘い炭酸飲料を棚に戻してお茶を取り直すのです。それだけで、あなたが摂るカロリーは大幅に減るでしょう。それを続けるだけでも、健診結果は良くなってくると思います。おまけに、この方法ならかかるお金もほぼ変わりません。どうです?これなら出来そうでは?
こんなふうに、出来る範囲でいいと思います。私達は健康になることが生活の第一目的ではありません。仕事だったり、趣味だったり、家族との時間を豊かに過ごすために、健康な体を必要としているだけです。だったら、健康については、自分にできる範囲のことを、しっかりやればそれで十分だと、私は思うのです。

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