金山町町制施行100周年を迎えるにあたり、「わたしの願い」をテーマに町民の方々からご寄稿いただきました。これをきっかけに皆さんも今の自分をみつめ、金山町の未来について考えてみませんか?
■子どもの笑顔と金山の未来 おはなしサークル きつねのボタン一同
31年前、子育てサークルとして発足し現在はおはなしサークルと形を変え活動しています。森の子ども図書・学校図書支援・読み聞かせ(マタニティから中学生まで)等で、多くの子どもと関わらせてもらっています。加速する少子化・小学校の統合・下校時刻の早まり・メディアの台頭など、放課後の子どもの環境が大きく変わってきました。それに伴い森図書の利用者も増加し毎日賑わっています。しかし家が遠いため利用したくてもできない子もいます。また各地区内で外遊びをする子どもの姿も減少しました。小学校統合前から、学童クラブやスポーツクラブの方々と放課後のより良い過ごし方を話し合ってきました。町内全ての子どもが平等に利用でき人とつながれる場。様々な体験活動や運動ができる場。冬でも家にこもらず安心して遊べる場。そんな居場所が生きる力を育てると信じています。放課後の過ごし方をみんなで考え、見守っていける温かい町でありたい。そして子どもの笑顔からたくさんのパワーをもらいこの先100年も、活気ある元気な町になることを願っています。
■バードが愛した景色 次の百年 金山町森林組合 事務職員 堀 若菜(ほり わかな)さん
明治初期、英国の旅行家イザベラ・バードが日本の奥地を調査する旅路の中、山形に来県した彼女は最後に訪れた金山町の美しい自然に感動し、紀行文の中に一節を残すほどでした。それから約一世紀半の時が過ぎても、彼女が感動した景色の形を残す山々や杉の美林に、現在も金山に訪れた多くの人々が魅了されています。金山町森林組合では、そのバードが愛した風景を守っていく為の一助として、毎年10月に「とこみどりキャンペーンポスターコンクール」を開催し、町内に住む子供たちが毎年、森林愛護のポスターを作成する事によって、森林の大切さと美しい故郷に思いを寄せてもらおうと38回続けています。小さな活動ですが、きっと次の100年の金山町を創る一助になると思うと同時に、将来、金山の美しい森を守る林業の担い手育成につながると考えています。金山町も人口の減少等、様々な課題を抱えていますが、これからも、みんなが住みたいと思う町であってほしいと思います。
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